Jan25,2013

~48 骨董屋の盃手帖

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骨董屋の盃手帖

 引き続き、個人的な日本酒ブームは続いており、年末ぐらいからの新酒の季節を楽しんでいます。
 酒器にも興味が湧きますが、好みのモノを見つけるのには苦戦中。
 たまたま訪れたお店や窯元での巡り合いがあればよいのですが、ウェブで検索などしようものなら、収拾がつかないほど大量の情報が…。また、骨董や陶芸関連で酒器を特集した書籍は多くあるものの、個人的にピンとこないものばかり。そんな折、近所の書店で目にした、こちらの本がヒットでした。
 著者は、骨董商の勝見 充男さん。なんでも鑑定団の鑑定士も務めていますので、ご存知の方も多いかと思います。かつて評価されていなかった古いモノの中に、新たな美的価値を見いだす「新感覚派」の筆頭などと呼ばれている方。ただ、最近の若い骨董商とは違い、従前からの骨董界とのつながりや知識を持ち合わせ、中間的な存在という印象。
 眼が利くだけでなく、よくお酒を嗜まれる方でもあります。酒器に関しては、趣味が良い酒呑みが選ぶモノに間違いはありませんよね。それぞれの写真に付されたコメントから、盃への愛着が伝わってきます。
 王道の李朝や唐津があるかと思えば、土器の土臭さを抜くために散々お湯で煮てみたり。バカラのアンティークには冷酒を注ぎ、はたまた英国のエッグスタンドを盃に見立てたりと。和洋を問わず、価格も時代もバラバラ。固定観念にとらわれない大胆なセレクトに、不思議と一体感でるのは、芯の通ったセンスのなせる技。
 基本的に古いモノばかりですし、手が出せない値段のモノも含まれているので、欲しいと思っても同じようにはいかないのですが、とても刺激を受ける内容。
 自分が酒を楽しめる器を選べばいいだなと、素直に納得できる良書です。
posted by Mami & Tetsu at 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Dec16,2012

~47 Alan Wallwork - A Retrospective Exhibition

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アラン・ウォールワーク[Alan Wallwork]展カタログ

 今年(2012年)、英国のオックスフォードあるオックスフォード・セラミックス[Oxford Ceramics]で催されたアラン・ウォールワーク展のカタログ。
 このブログでは、これまで相当数のモノを紹介してきました。もう何年も経っているので、自分の中での流行もあり、今はまあまあかなぁ、なんてモノも中には。
 でも、ずっと変わらずに大好きなアイテムもいくつかあって、その1つがアラン・ウォールワークのベースです。
 日本での知名度は皆無に等しく、作品のことが分かるのは、いくつかの英国のサイトぐらいでした。こちらは展示会のカタログですが、初期からの作品や作家の来歴などを端的にまとめられており、とても参考になります。
 お気に入りの作り手さんでも、全ての作品が好きだということは稀なのですが、アラン・ウォールワークの場合は特にそれが顕著です。あまり好みに合わないなというモノが多数ある反面、これだというモノは惚れ惚れするようなカッコよさ。
 今後も、日本で名が知られていくことは考えにくいのですが、個人的に注目し続けているアーティストの1人です。
posted by Mami & Tetsu at 17:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Sep23,2012

~46 Zoo-Line

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ズー・ライン[ZOO-LINE]のカタログ

 ズー・ラインという玩具のカタログ。オリジナルではなく、今年(2012年)にリプリントされたものです。
 このシリーズは、カバの置物がリサ・ラーソンやカイ・ボイスンの作品だと説明されていたこともありましたが、どちらも誤り。カリフォルニア州のハリウッドにあった会社が、動物園や遊園地などで販売していた動物型の木製玩具です。
 マッチ箱ぐらい箱に収められていた小さなサイズのモノから、小物入れやクリップホルダーなどの機能をもったモノまで多彩な展開。
 実は、これらは日本で製造されていました。木工技術が優れていたため、当時は、米国メーカーの家具などでも木製のモノは日本で作っていたことがよくあります。
 もちろん米国からの注文に応じて製作をするのですが、人気のあったデンマークなどの家具を模倣したデザインもよくあり、知らないうちに日本はコピー家具製造国の烙印を押されているような時期もあったのだとか。
 ズー・ラインの中でもサルは疑いありです。かなりカイ・ボイスンっぽい。これに「Made in Japan」と刻印されているのですから、勘違いされてもおかしくないですよね…。
 サルの疑惑は別にして、全般的に、米国らしいユニークで可愛らしいデザインが人気。コレクターグッズとして定着してきており、このカタログもコレクター用にリプリントされたようです。
 個人的にはズー・ラインを集めている訳ではないのですが、気になってカタログだけ買ってしまいました。
posted by Mami & Tetsu at 13:55 | Comment(0) | TrackBack(2) | 雑貨類>本

Jul08,2012

~45 Edition Picasso

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ピカソ・エディションズ[Picasso Editions]

 オークションハウスのボナムズ[Bonhams]が、2011年8月27日にロンドンで開催したピカソのオークションカタログ。
 エディションズと銘打たれているとおり、いわゆる版モノ。職人の手により、同じ作品が複数作られた陶芸作品や版画などを集めたオークションです。
 数が限定されていたり、評価が高かったりすると、それなりの高値が付くこともありますが、億円単位になるような絵画とは違い、例えば陶器ですとエスティメートが1,000ユーロぐらいのものからあります。
 出品物を集めやすいこともあり、版画と陶芸の組み合わせは、ピカソのオークションや展覧会では定番。探せば何種類ものカタログや図録が見つかります。
 ボナムズのカタログは、校正がきれいで、見やすいのが気に入っています。表紙の写真もいいですね。粘土をこねて、鳥や女性像を作っているピカソと、隣の女性は工房のスザンヌ・ラミエ[Suzanne Ramié]さんでしょうか。
 あまりボリュームはありませんが、パラパラと中をみて楽しんでいます。
posted by Mami & Tetsu at 18:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Feb22,2012

~44 The Scandinavian Stylish Design - The Arabia Ware in Finland

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北欧のスタイリッシュデザイン − フィンランドのアラビア窯

 ひと時の熱気は落ち着いたものの、根強い人気のあるアラビア社のヴィンテージ。テーブルウェアを中心に、多くの品が流通しています。
 ところが、雑誌類の特集などを除けば、アラビアに関する書籍を店頭で見かけることは皆無に近いです。アラビアだけで1冊のムック誌があってもおかしくないぐらいだと思うのですが、なぜなのでしょうね?
 こちらは2005年3月から10月までの間に、滋賀県立陶芸の森 陶芸館、江別市セラミックアートセンター、ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)で巡回展を行った「北欧のスタイリッシュデザイン − フィンランドのアラビア窯」展の図録。
 数少ないアラビア社に関する日本語での出版物で、同社のことを知るのに役立つ貴重な書籍です。
 内容は開窯初期からはじまり、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、機能主義を経て、アート・デパートメント、カイ・フランク[Kaj Franck]とアラビア窯のデザイナーたち、そして現在まで。
 やはりカイ・フランク[Kaj Franck]はアラビア社を語る上での重要な人物で、大きく取り上げられていますが、他にも、ごく短期間だけアラビアに在籍していたオイヴァ・トイッカ[Oiva Toikka]のオブジェや、マリメッコでも活躍する日本人デザイナー石本藤雄[Fujiwo Ishimoto]のアートピースなど、正にミュージアムクラスのレアアイテムも多数。見て楽しめる書籍に仕上がっています。
 また、アラビアの歴史や代表的なデザイナーの略歴などは、さすがに展示会図録だけあって充実した内容。
 テーブルウェア満載のコレクターズブックのような類ではないのですが、定価2,000円とは信じがたいほどの情報量で、アラビアファン必携です。
 7年前の展示会図録のため、もちろん一般書店では手に入れられませんが、まだ三浦美術館には在庫がまだあるようです。(※2012年2月現在)気になる方は、お早めに。
posted by Mami & Tetsu at 20:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本
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