May27,2009

~26 Discover Japan vol.2

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ディスカバー・ジャパン[Discover Japan] vol.2

 器に関する書籍は、雑誌の特集を含めて、星の数ほどありますね。内容もそれぞれなので、書店でパラパラと中を見て、好みのものを買うようにしています。ここ1年ほどの間で、これは良かったなと思った書籍のうちの1冊。
 昨年(2008年)の夏頃に新創刊した雑誌で、現在では第4号まで出ています。各号ごとの特集がとても充実しており、雑誌というよりはムック誌に近い雰囲気。Discover Japanというタイトルは、旧国鉄と電通が組んだキャンペーンの名称と同じですよね。直接の関係があるのかは不明なのですが、日本の魅力を再発見するという基本テーマは一緒のようです。
 第2号の特集では「うつわ大国、ニッポン。」と銘打って、民藝系の器を中心に、各地の陶磁器を取り上げています。
 陶磁器の基礎的な知識や代表的な焼き物の説明といった初歩的なところから、少し踏み込んだ辺りまで、とても丁寧な説明。写真がきれいで豊富なのが嬉しいですね。
 特に沖縄の読谷焼と大分県の小鹿田焼は、それぞれコーナーを設けてピックアップしており、製法や窯元のことなどが細かく書かれています。どちらの器も、近年の民芸ブームにより、とても人気がありますが、これぐらい詳しい解説をしてくれる書籍は、なかなかありませんでした。
 このブログでは沖縄の陶器も多く紹介していますが、もっと詳しく知りたいという方におすすめです。
posted by Mami & Tetsu at 19:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Apr08,2009

~25 Pieni Kirja

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アンティ・ヌルメスニエミについての小さな本

 3本足のスツールをデザインしたアンティ・ヌルメスニエミ[Antti Nurmesniemi]の書籍。表紙の題名はフィンランド語ですが、biotopeさんCINQさんが共同制作した和書です。
 2006年の出版。コーヒーポットが大人気となっていた時期ですね。その後も根強い人気で、復刻版のコーヒーポットが発売されたことは記憶に新しいです。
 アンティは建築からプロダクトデザインまで幅広く活躍。デザインを通して社会に貢献するという、アアルトにも似たスタンスの仕事をしています。ところが彼自身の名を冠した作品は少なく、書籍もあまりありませんでした。この本の登場により、コーヒーポットのことはもちろん、その多彩な仕事ぶりと人柄が分かるようになりました。
 題名どおりの小さな本ではありますが、フィンランドの自宅を訪れて、奥さんであるファッション/テキスタイル・デザイナーのヴォッコ・ヌルメスニエミのインタビューまで敢行しており、とても充実した内容。文書や写真から伝わってくる現地の空気感が心地よいです。
 装丁デザインにも工夫が。表紙が5色あり、小口は黒く塗られています。小さなサイズとハードカバーの厚み、それと色のバランスがなんとも良いです。内容は同じでも、5色集めて積んでおきたくなってしまうようなグッドデザイン。こういうこだわりは、さすがですね。
posted by Mami & Tetsu at 19:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Jan26,2009

~24 Danish Pepper

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ダニッシュ・ペッパー[Danish Pepper / Jens Quistgaard’s Teak Pepper Mills] by Mark Perlson

 主題の直訳「デンマークの胡椒」だけですと、何のことやら??ですが、副題と表紙をみれば一目瞭然ですね。イェンス・クイストゴー[Jens Quistgaard]がダンスク[Dansk]でデザインしたソルト&ペッパーミルに焦点をあてた書籍です。
 チーク材を削りだしたクイストゴーのミルは、その彫刻的でスタイリッシュなシェイプデザインにより、モダン期を象徴するアイテムの1つとなっています。
 内容は、ダンスクとクイストゴーの略歴から。綺麗なカラー写真とイラストに、当時の広告なども加えて、ペッパーミルの変遷を年代別に紹介。また、後半では同時代の他デザイナーによるミルも紹介されています。
 著者はサン・フランシスコに在住のコレクター。好きが高じて書籍出版に至ったという感じでしょうか…。巻末には、価値・状態・ケアの仕方なと、コレクター向けのアドバイスが。特筆すべきは、年代判定。ミルのメーカーとカタチから、おおよその製造年が分かるようです。
 今までにダンスク製品の書籍は見かけたことがあるのですが、ペッパーミルに特化しているモノは相当に珍しいのではないでしょうか。コレクティングにとても有効な一冊です。
 取り扱っている日本の書店が見つけられなかったため、今回はAmazon.comを利用しました。送料は少しかかりますが、これだけ円高なら気にすることもないかなと。米国で郵送事情が最も悪いホリデーシーズンの注文だったので、少し時間がかかるのはやむを得ないかと思っていたら、10日後ぐらいには到着。拍子抜けするほどの早さに驚きました。
 値段の割には、やや薄っぺらいかなというのが最初の正直な印象。でも、内容の充実度に満足しています。個人的にはペッパーミルを集めるつもりはないのですが、見るだけでも楽しい本ですね。
posted by Mami & Tetsu at 21:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

May22,2008

~23 Keramiikka ja Lasi

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Keramiikka ja Lasi / Arabian 100-vuotisjuhlanumero 1973

 アラビア創立100年にあたり出版された書籍。すべてフィンランド語なので、文章の内容はさっぱり分からないのですが、おそらく会社の歴史などについて書かれているのでしょうね。パラパラと写真を見るだけでも当時の雰囲気に触れられるような楽しい本です。
 Kairaの記事を書くにあたり、同シリーズの発売年を調べるために、久しぶりに開きました。この書籍自体の発売が1973年ということもあり、1963年〜1973年のプロダクト製品の章にカラー写真が多くあり、発売年の記載もあるので、当初はこれを気に入って買った記憶があります。
 あらためて今になって見てみると、プロダクト製品もさることながら、約10ページにわたるアートデパートメントの写真が興味深いです。アラビアが、いかに陶芸家をアーティストとして重要視していたのか伝わってきます。同社はロールストランドの子会社として発足し、当初はコバルトで絵付けを施した磁器やタイルを生産していましたが、デザイナーを起用した製品群により発展・独立した経緯があり、アート部門を重要視するようになったとか。表紙の青い皿とは対照的な裏表紙のカイアピネンの作品の写真は、そんな歴史を象徴的に表しているかのようです。
 掲載されたアートピースの数々は、どれも素晴らしいです。窯変が生み出す複雑な釉薬や陶肌には、日本的な陶芸の美と酷似している部分がある一方で、フォルムやレリーフ等には確実に文化の違いを感じますね。この馴染みやすさと新鮮さのバランスが、なんとも魅力的なのです。こういう感覚がプロダクトラインにも通じるところがあり、日本で北欧系ヴィンテージが支持されているのかなと思ってみたりします。
 このアートピースの章を執筆したのは、同社でプロダクトラインのデザイナーとして名を馳せたプロフェッサー カイ・フランク。フィンランドデザインの良心を称された彼が、アート部門の歴史や作品をいかに論じているのか、とても気になるところなのですが、残念ながらフィンランド語ではどうしようもないですね…。
posted by Mami & Tetsu at 19:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Oct20,2007

~22 Modern Retro

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モダン・レトロ[Modern Retro] by Neil Bingham & Andrew Weaving

 我が家が買う本は、家具や陶磁器といったモノ系が多く、インテリア・スタイルブックの類はほとんどないのですが、今回はめずらしくインテリア系の本を紹介します。
 モダン・レトロというスタイルをロンドンやNYの実例を紹介しながら提案しています。あまり確立されたスタイル名称ではないので、POPでレトロなスタイルを想像する人もいそうですが、全体的に落ち着いたヴィンテージ系です。
 アアルト、ヤコブセン、ネルソン、イームズ等の巨匠作品から無銘のジャンク・ヴィンテージまで。ミッドセンチュリー期のデザインを、国や肩書きにとらわれることなく集め、統一感のあるスタイル。使いこまれたアアルトのテーブルは、天板が飴色になっていて、ふち周りにはいったキズさえもカッコよく見えます。これに合わせたフランス製の陶器でできたランプベース、北欧系でおなじみのスタルハネの陶皿、NYの現代陶芸家ジョナサン・アドラーという、なんとも不思議な組み合わせですが、これが本当にカッコよくまとまっています。
 以前に骨董商の知り合いが、モダンデザインは現在でもほぼ同じモノが再現できるという点に魅力を感じないと言っていました。これはこれで骨董商らしい発想ですね。でも、この筆者は逆に巨匠のオリジナル作品だけにこだわることなく、手軽な価格で買える現行品を取り入れたり、フリーマーケットなどで安価で手に入る無銘のデザインを混ぜてスタイルを作ることが出来るのが魅力なのだと述べています。それぞれの方法でモダンデザイン期のデザインを組み合わせて、リラックスした部屋づくりをすれば良いと。本当にそのとおりだなと思います。
 実はこの本は、2000年に発行して6万5千部が売れたハードカバーの人気タイトルを、コンパクトなペーパーバックにして再販したモノ。小ぶりながらもフルカラーの内容は見ごたえがあり、お手軽価格なのが嬉しいですね。
 神戸のランダムウォークで見かけて、思わず買ったのですが、この内容ならばハードカバー版でも良かったかなぁと思うほどのお気に入りです。
posted by Mami & Tetsu at 11:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本