Oct14,2007

#158 ワラビ細工(その2)

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大城タマさんのワラビ細工のカゴ

 沖縄のワラビ細工のカゴ。個人的なワラビ細工のイメージは、このカタチです。
 前にフタ付きカゴを紹介した記事で、ワラビ細工は水に強いので台所用の食器カゴとして使われていたと書きました。食器カゴとして使われていたのは、このカタチのモノが多かったようです。少し上の世代の方には、シダで編まれたカゴが懐かしい記憶として残っている方もいるみたいですね。
 特に食器カゴに用途を限定したモノではないのですが、プラスチックやステンレス製の食器カゴの記憶しかない我が家のような世代には、こういったカゴに食器を積む光景が逆に新鮮に感じます。ちょうどカタチとサイズがこれぐらいのモノを探していて、この前の沖縄旅行でようやく巡り会いました。
 この話は長くなりそうなので、もし興味がありましたら、どうぞ。
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Aug25,2007

#155 ワラビ細工(その1)

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大城タマさんのワラビ細工のフタ付かご

 今回は沖縄で買ったワラビ細工のかごを紹介します。ブログの副題に「モダンデザインのある暮らし」などと書いていながら、全然モダンデザインと関係のない日本の手工芸品ですが、とても好きなのです。
 最近は北欧系と民藝系を合わせるスタイルが流行っていますし、これに沖縄人気も加わって、その系統のインテリア好きがワラビ細工を買い求めており、本土でも取り扱う店がチラホラと。(神戸ではBEAMSに不定期で入荷があります。)ところが作り手が沖縄に2〜3人ほどしか残っておらず、作れる量に限りがあるため、気にいったカタチやサイズのモノを見つけるのは本土でも沖縄でも困難な現状です。ところが本当に幸運な出会いがあって、ワラビ細工をいくつか手に入れることができました。このエピソードは長くなりそうなので、また次にワラビ細工を紹介するときに書きますね。
 今回紹介するのは、フタのある大きなカゴ。フタを取ると意外にすぼまった口で、下ぶくれたカタチが可愛いです。縁の近くまでしっかりと編み込まれていて、ワラビ細工らしい編み飾りは少ないですが、ザックリとした大らかな編みと独特のしっとりとした茶色には雰囲気があります。この色味は、特別な手入れをしなくても、時間が経つほどに深みが増すらしいです。実物を比べて見たのですが、古いモノは少し紫がかったような品のいい茶色になっていました。このカゴも将来が楽しみです。
 玄関先でスリッパを入れるのに使おうかとも思っていましたが、やっぱり食品保管に使おうかなぁと思ったりして、まだ用途を考え中です。なんとなくコロっとした佇まいが良くて、とりあえず何もいれないままにリビングに置いています。
 
Memo:
 ワラビ細工は沖縄本島の北部にある今帰仁村の名産品。ワラビとは現地での呼び名で、コシダという本土でも福島県以南に自生する常緑のシダのことです。密生した群落では葉柄が2mにもなり、この葉柄でカゴ類を編みます。とても丈夫で、水分に強いのが特徴。水洗いができ、カビも発生しにくいため、台所で食器カゴや食品保管カゴに使用されていた民具です。年を重ねるほどに、より深い茶色に変化し、3代に渡って使えると言われる実用品です。戦後までは多くの作り手がいましたが、安価な工業製品に押されて需要が減少し、継承者が途絶え、現在では高齢の作り手が数名残るのみとなっています。
 なお、コシダを使ったカゴ類は本土にも存在します。シダかご等と呼ばれ、日常使いされる民具でしたが、同様に作り手が途絶えつつあります。
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Mar04,2007

#141 Match Box

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ニルス・トーソン[Nils Thorsson]デザインのロイヤル・コペンハーゲン[Royal Copenhagen]製マッチ箱 / Baca

 今回は、ロイヤル・コペンハーゲンのファイヤンス[Fajance]窯の製品を紹介。
 ファイヤンス窯のバッカ[Baca]やテネラ[Tenera]のシリーズは、このところ人気の北欧アイテムとは少し趣きが異なりますが、北欧モダン最盛期を代表するアイテムの1つで、その独特の雰囲気と存在感で、北欧系のみならず欧米のミッドセンチュリーファンにも人気があります。
 ロイヤル・コペンハーゲンというと、白磁にコバルトの絵付けのイメージをしている方も多いと思いますが、ファイヤンス窯は全然イメージが違いますね。これには会社の合併が絡んでいるようです。この辺のことは詳しくないので、ざっくりした話になりますが、ロイヤル・コペンハーゲンは1882年にアルミニア[Aluminia]という製陶会社に買収されています。合併後はロイヤル・コペンハーゲンの社名を使用しましたが、アルミニアのブランドも並存していました。1960年代にアルミニアのマークは廃止し、ロイヤル・コペンハーゲンに統一され、ファイヤンス窯と表記されるようになりました。つまり、ファイヤンス窯はアルミニアの系譜上にあるので、いわゆるロイヤル・コペンハーゲンとは異なった製品群になっている訳です。
 バッカ・シリーズの代表的なデザイナーがニルス・トーソン。落ち着いた色使いながら、プリミティブ・アートのような力強いデザインを多く手掛けています。何とも魅力的な図柄が多いのですが、個性が強いので好き嫌いが分かれるかもしれませんね。これは鳥をモチーフにしたパターンで、モスグリーンとベージュの中間ぐらいのシックな色目。
 同じパターンで様々なアイテムが作られています。角皿、花瓶、タイル、ライトスタンドあたりはよく見かけるのですが、マッチボックスは珍しいと思います。陶器製のケースの中に、紙製の箱が納められていて、擦り紙ための開口部と箱を押し出すため穴が開けられています。こんなマッチ箱を使っていたなんて、粋な暮らしですよね。
 我が家的にマッチ箱が必要な訳ではないのですが、アイテム的に面白くて、つい惹かれてしまいました。普段は飾りにしているのですが、実はマッチ箱なんだよって感じがいいなぁって、誰に見せるわけでもないのですけどね…。

Memo:
 ニルス・トーソン(1898年出生)はデンマークの陶磁器デザイナー。1912年からロイヤル・コペンハーゲンに見習いとして参加、1917年にRDA(Royal Danish Academy of Arts)を卒業。1975年まで60年以上に渡りロイヤル・コペンハーゲンで活躍しました。アルミニア窯のストーン.ウエアの技術をスタジオで学び、同社のプロダクトラインのデザインを手掛けました。また、スタジオにおいて数々の陶芸作品を制作しました。1925年パリで開催されたExposition Internationale des Arts Decoratifsでゴールドメダルを受賞しています。
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Dec12,2006

#134 Purbeck Pottery

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パーベック・ポッタリー[Purbeck Pottery]製の灰皿

 しばらく続いていたロンドン購入のモノの紹介もこれで最後。今回はパーベック・ポッタリーの灰皿です。
 現在でもストーンウェアの食器類を製造している製陶会社のようですが、名前を聞いたこともありませんでした。でも、この灰皿には一目で惚れてしまいました。
 買った場所はスピタルフィールズ・マーケット。あるストールのかなり目立つ場所に置いてあり、パッと見た感じの質感の良さから、いいモノなのだろうなと思いましたが、値段を聞いてみると予想外の安さ。それほど人気がないメーカーという値段設定なのかな…。でも、きっと売る人もこの雰囲気が好きで、個人的に一押しの品だったのでしょうね。
 裏から見ると普通のストーンウェアですが、表にはとても味があります。放射状に刻みを入れられたマットな白に、焼き色のような茶を配したの外周。中央のクラックが印象的な分厚い釉薬は、グリーンとマゼンダが混ざり込んだアンバー。一点モノのスタジオ作品のような質感の良さ。直線的でシンプルなフォルムとの組み合わせが、なんともモダンでカッコいいです。
 我が家はノンスモーカーな上、室内禁煙にしているので、灰皿も必要のないアイテムなんですよね。でも、カッコいいモノを見付けると、つい欲しくなってしまって…。インテリアにいいからとか、小物入れなるなぁ、なんて定番的な言い訳をしながら買っていってしまう訳です。
 この頃はさすがに置き場所に困るようになってきて、収納方法を考えなおそうかという話になっています。ムダなスペースがないように整理整頓するだけの地味な作業が多そうですが、V&Aの大改装プロジェクトの名前をパクって「Future Plan」と我が家では呼んでいます。なんとなく横文字にするだけでモチベーションが上ります(笑)

Memo:
 パーベック・ポッタリーは1966年創業の英国の製陶会社。ドーセット州のパーベック丘陵地で採取された陶土を使用したことが社名の由来です。時代に合わせて製品を変えながら、現在でも機能的で丈夫なストーンウェアを製造し、国内外のホテルやレストランで使用されています。
posted by Mami & Tetsu at 21:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 置物>その他

Oct21,2006

#128 Brass Bell

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真ちゅう製のベル

 ロンドンのマーケットでアラン・ウォールワークを買った時に、おまけに付けてもらったベル。
 ホテルのフロントやお店のカウンターなんかに置いてあって、人を呼ぶときに鳴らすモノですね。
 シャープで直線的なデザイン。真ちゅうの柔らかい輝きと黒のコントラスト。なんともモダンでカッコいいですね。
 きっと作られた当時は、アイテム自体が持つ古臭いイメージを払拭するかのようなスタイリッシュなデザインだったんでしょうね。今となればそれすらもレトロな雰囲気で、微妙なバランスのヴィンテージ感が魅力的です。
 やっぱり英国製なのかな…。ロンドンには世界中のモノが入ってきていますし、真ちゅう製品も色々な国で作られているので、判別は困難です。お店のお兄ちゃんも単純にカッコいいという理由で買い付けたモノなのだと思います。
 マーケットでモダンデザインを扱っているストールをいくつか見ましたが、全般的に幅広い品揃えだなという印象を受けました。英国・ドイツ・イタリア・北欧・米国など、ひとつの店であちこちのモノを扱っています。自分のセンスでセレクトしていて、色々なモノがあるのに店の雰囲気は統一されており、ストール自体の雰囲気が良いですね。欧米のモノが多く流通し、各地へのアクセスも良いロンドンならではなのかな…。
 気になるお店は数えるほど少ないけど、良い店は小さくても見ごたえがあります。ジックリ見ないと良いモノを見落としてしまいます。このベルも陶器類に夢中になっていたTetsuは完全に見のがしていたのですが、Mamiが見つけたモノ。
 陶器の値段を交渉中に、何気なくリンリン鳴るベルの音色。絶妙なタイミングでニッコリと笑顔、お兄ちゃんも思わずギフトに付けるよって…。世界中のどんな場所でもMamiは売り手の心を掴むのが上手いなと感じたTetsuでした。
 こんなベルを家で使うことは当然ないです。でも、カッコいいし、部屋に飾るのにイイかなと。よく響いて、音色がとてもイイので、気が向いた時に鳴らしています。結構、癒されますよ。
posted by Mami & Tetsu at 14:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 置物>その他
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