タイスト・カーシネン[Taisto Kaasinen]デザインのウプサラ・エクビー[Upsala Ekeby]製のヴァイキング
陶製のヴァイキングのオブジェです。他に持っているヴァイキングのモノといえば絵皿ぐらいですが、北欧らしくて、大好きなモチーフの1つです。
デザイナーはタイスト・カーシネン。1962〜1974年にアラビア[ARABIA]でアートデパートメントに所属し、主にアートピースを手掛けたデザイナーとして知られています。日本では、キリンやシマウマ等のフィギュアが人気ですね。
このヴァイキングはアラビアで仕事を始める前の1961年に、スウェーデンの製陶会社ウプサラ・エクビーで手掛けたモノ。1970年台の中頃まで製造されており、それなりの量が流通しています。大・中・小の3サイズがあり、こちらは大。これだけ見ると写実的なデザインですが、サイズが小さくなるほどにズングリとした体型に変わっていきます。個人的には、モビルスーツのような、いかついカタチの大サイズが気に入っているのですが、サイズ違いを揃えて並べるのも楽しそうです。
グレー系の単色で、彫刻のような雰囲気です。にぶい光沢感の釉薬は、表面の凸凹により濃淡が現れ、深みのある質感。単色ながら表情豊かに感じます。
北欧系ヴィンテージを扱うショップやオークションで時折見かけており、以前から気になっていました。
神戸に催事で来ていたハミングジョー[humming joe]さんと立ち話をしている中で、欲しいと思っていることに触れたところ、何ヶ月か後に入荷メールがやってきました。「次の催事にお持ちするので、もし気に入っていただければ。」って、そんなの、買うに決まっているじゃないですか!ちょうどTetsuの誕生日近くだったので、この年のプレゼントはヴァイキングということで…。
オークションでは角の部分に欠けがあるモノなどを多く見かけるのですが、メーカーのシールまで残っているパーフェクトコンディション。さすが頻繁に買い付けに行っているだけありますね。頼りになります。
Memo:
ウプサラ・エクビーはスウェーデンのウプサラで1886年に創業。当初はタイル類を製造していましたが、1890年代後半から陶芸職人による成型や絵付を施した陶磁器類に主力製品をうつしていきました。1930年のストックホルム・エキシビジョンの頃からアーティストを雇うようになり、その活躍が1950〜60年代に同社を最盛期へと導きます。1942年からアートディレクターを務めたヴィッケ・リンドストランド[Vicke Lindtrand]、1953〜57年と1962〜71年の間にアートディレクターを務めたスヴェン・エリック・スクウォニウス[Sven-Erik Skawonius]、1949〜72年の間に同社でデザインを手掛けたマリ・シムルソン[Mari Simmulson]は、その代表的なアーティストです。また、同社は買収・合併による事業拡大に積極的でした。テーブルウェアが人気のゲフレ[Gefle]は、1942年に買収した窯です。1964年にはロールストランド[Rorstrand]を傘下に収めるに至ります。スウェーデンの製陶業に多大な影響を及ぼし、素晴らしいスカンジナビアンデザイン製品を多数残しましたが、事業拡大が負担となり1970年代には閉鎖状態となりました。
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