Jun08,2007

#149 String Shelf

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ニッセ・ストリニング[Nisse Strinning]デザインの壁付け棚 / String Shelf

 北欧系の店でチラホラと見かける壁付けシェルフ。シンプルで何気ない佇まいなので、まるで店の什器のようになっていることが多いのですが、実はニッセ・ストリニングというスウェーデンのデザイナーが1949年にデザインしたストリング・シェルフというモノで、1954年にはミラノトリエンナーレでゴールドメダル受賞をした名作です。
 製造を中止していた時期もあるようですが、スウェーデンの定番として現在も販売されています。(メーカーのサイトはこちら
 友達が家で使っているのを見て、いいなぁと思い、また、実際に使ってみても良かったとの薦めもあり、我が家の一員に加えることにしました。
 この棚の一番の難点は、壁に直接ネジ止めしなくてはいけないところ。プラスターボードだらけの日本の住宅事情では、壁付け棚はボード下の下地材に固定するのが基本でよすね。前に紹介したような自作の棚であれば、棚受けを固定する箇所も自由自在ですが、いかんせんストリング・シェルフは棚板の幅でネジ止め位置が決まってしまうので、下地材のスパンと合うはずもなく…。あまり好ましくはないですが、プラスターボード用のアンカーを使用して取り付けました。飾り棚として使うので、のせるモノの総重量もしれていますし、まあいいかなと。
 たしかViVO,VAさんにあったよなぁと思いつつも、店の什器のような気もしながら行ってみると、普通に売っていました。しかも、どこか奥の方からもう1セットでてきましたよ。さすがです。
 チョコチョコと棚板にキズが入っているので、状態の良いやつを選んでいいよなんて親切なことを言ってくれましたが、微妙に木の色目が違うので、キズよりも色目の合うセットで選びました。少々のキズや鉄部のサビも味わいのうち。現行品では、この板の雰囲気は出せませんからね。
 気分で飾るモノを変えようと思っていますが、とりあえず今はこんな感じです。北欧モノ、英国モノ、九谷焼、バリ島で買った木彫りの鳥と、相変わらずの多国籍っぷりです。
posted by Mami & Tetsu at 21:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | 家具>家具

Apr13,2007

#145 Wall Shelf

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壁付け棚

 昨年ぐらいから積極的にモノの整理と収納の改善を図るべくFuture Planと銘打って、試行錯誤をしてきたのですが、どうにも増え続けるモノに対して、今の収納スペースでは限界を感じ、新たに棚を取り付けることにしました。
 対面型キッチンのリビング側のカウンターの下がフリースペースで、これまでは木製スツールを2つ並べて、上にモノを飾っていました。空間使いの雰囲気は悪くなかったのですが、その分デッドスペースも大きかったので、この場所を活用することに。
 何か適当な家具があればとも考えたのですが、カウンター下なので奥行きがなく、一方で幅いっぱいに使いたいという思いもあり、既製品では難しいかなと…。かといって家具をオーダーをすれば結構な金額になりますし、思い切って自分で作ることにしました。もともと工作は好きなので Let’s DIY!
 目指したのは、シンプルなデザインで、リビングにある他のヴィンテージの家具と相性の良い、素材感がいい棚。
 自立するシェルフのようなカタチも検討しましたが、最終的には棚板と棚受金具だけのスッキリとしたモノにしようと決めました。
 そうと決まれば、カッコよくて素材感のいい棚板と棚受金具を探すだけ。とりあえずホームセンターや東急ハンズを見て回りましたが、好みのモノが全然ないのですよね。
 板といえば、パイン集成材かシナやラワンの合板、もしくは本気の無垢板みたいな感じ。合板でもいいのですが、好みの木目にするには突き板を貼らないといけないので自力では無理。集成材は嫌う人もいますが、個人的には寄木の雰囲気も好きですし、反りが少ない点も魅力に感じます。パイン材を塗装しようかとも思いましたが、試しにネットで探してみると、結構色々と売っているもんですね。
 何店舗かの中から、集成材の材種が豊富で、カットしてくれて、サンプルを送ってくれるという、至れり尽くせりな点に惹かれて、ざいいちさんで頼むことにしました。木目感が良さそうなナラ、タモ、ウォルナットの3種類に絞って、サンプルを送ってもらいました。実は送ってもらう前からウォルナットがいいなぁと思いながらも、単価が高いので悩んでいたのですが、やっぱり実物を見たらウォルナットが一番でした。無塗装のモノに自分でオイルを塗っただけですが、とても落ち着いた色目になります。集成材ですが、材質が良いので品がありますね。微妙に色や木目の異なる寄木の具合も好みです。
 棚受金具も同じようにネットで探せば良いモノがあるに違いないと思ったのですが、こちらは苦戦しました。デザイン的には良くてもピカピカのステンレス製だったり、取り付ける壁の下地材の幅とネジ穴の位置が折り合わなかったりと、なかなか条件を満たしてくれません。色々と探しているうちに、材質はアイアンにしようと決めたのですが、アイアン製品は装飾的なモノが多くて、好みのモノが見付からなかったので、オーダーすることにしました。
 頼んだのはアイアンラボさん。ブログを見て、良さそうなモノを作ってくれそうだと思い、自分で書いた図面を送り、作ってもらいました。こういった金具類は大量生産の工場製品に比べると、どうしても割高になりますが、頼んでよかったなぁとつくづく思うほど、カッコいいモノが出来上がってきました。手作りなので、それぞれ微妙にカタチが違うのですが、こういう雰囲気がヴィンテージの家具との相性が良くて、理想どおりの仕上がりです。
 知り合いから電器ドリルを借りて、慣れないDIYに苦戦しながらも、無事に完成。質感や雰囲気にこだわったため、ちょっとした家具なら買えてしまうぐらいの材料費がかかりましたが、納得の仕上がりになったと思います。
 個人の小ロット発注にもかかわらず、親切に対応していただいたざいいちさんアイアンラボさんに感謝です。
posted by Mami & Tetsu at 20:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 家具>家具

Mar17,2006

#100 Living-board

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ヴィンテージのリビングボード

 このブログのモノ紹介には一連の番号をふっていて、ついに今回で#100となりました。あまり見ている人には関係のないことかもしれませんが、個人的に少し嬉しくて、今回は記念っぽく大きなモノを紹介します。
 我が家の家具の中で一番ボリュームがあるリビングボード。我が家の尋常でない量の食器類が以前に紹介したgrafの食器棚で収まりきる訳もなく、残りの大半をこれに収納しています。
 組み立て式のユニット・シェルフで、箱状のユニットと木製帆立をネジで固定すると棚になります。見た目には横3連の棚のように見えますが、自立する2組の棚を組み立てて、その間に飾り棚用の板を渡す構造。ユニットの組み合わせや高さは自由に変えられるのですが、箱の奥行きや高さが違っていたり、使い勝手の問題があるため、このセットではこれ以外の組み合わせパターンは考えられないかな…。
 もともとがリビングボードなので、棚戸を開けると本棚でワイヤーのブックエンドが並んでいたり、実はライティング・デスクだったりするのですが、引き出し以外には食器が詰まっています。本棚の部分はブックエンドを利用し、大きめの皿が縦に並べられ、意外に重宝していますよ。
 木目がきれいに出たとても良い材質感。ユニットによって木目の縦横を使い分けしており、木の面が連続してもノッペリとせずリズム感がでていますね。グレーがかったガラスの色やアクセントとなる持ち手のデザインも素晴らしいです。こういう角ばったデザインも好きなのですよね。直線と方形で構成されたフランク・ロイド・ライト的なテイスト。
 組み立て式のシェルフは北欧やアメリカ等で作られていたようですが、これほど好みのモノは出会ったことがありません。アメリカ中古家具を扱っていたお店で買ったので、これもアメリカ製なのかと思っていたら、なんと旧ユーゴスラビア製。
 ユーゴスラビアというと、ヨーロッパの東の方にあって、内紛が起こりスロベニア、クロアチア、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナが独立していって、残りがセルビア・モンテネグロでしたか…。(ちょっと歴史や地理に疎いので間違っていたらスイマセン。)あまり家具のイメージはないですね。社会主義圏にしては外資の受入に寛大だった国で、アディダスの工場があったことでも有名なので、この棚もヨーロッパのメーカーのモノなのかな。それとも私が知らないだけで旧ユーゴスラビア圏は家具大国だったりするのでしょうか…。もし、こんな家具が今でもゴロゴロしているのなら、是非行ってみたいものですが。
 かなり巨大なため、置くためには広い壁面が必要です。我が家のリビングは変形していて、ちょうどこれがすっぽりと収まる場所がありました。あつらえたようにガラスブロックが横に並び、なかなか良い具合。ヴィンテージ家具に特有の落ち着いた雰囲気と年月経たオーラのようなものがあり、部屋全体の雰囲気を変えるほどの存在感があります。
 シンプルな北欧系インテリアだと、厳選された小モノを少しだけ飾るような使い方になるのでしょうね。でも、我が家的Mix Modernでは写真のような状態。見せる収納で、モノが多く置いてあってもバランス感を持たせて、ゴチャゴチャにならないように気をつけています。
 モデルルームのような生活感のないインテリアを好む人もいますが、我が家の目指すところはちょっと違います。好きなモノに囲まれ、生活感もアソビも機能性も盛り込んで、何より自分が心地よく暮らせるインテリアがいいなと思っています。これをカッコよくまとめ上げるのが目標ですが、日々精進ですね。
posted by Mami & Tetsu at 17:54 | Comment(6) | TrackBack(0) | 家具>家具

Feb04,2006

#93 Kitchen-board

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グラフ[graf]製の食器棚

 我が家の食器棚です。もちろん二人で何年にも渡って集めた食器がこれ一つに収まる訳もなく、これ以外に飾り棚付キャビネットとリビングボードを合わせた3つの家具で食器類を収納しています。今回は、その中でもいわゆる食器棚らしいこちらを紹介。
 今の家に住み始める時に買ったモノなのですが、その時は既に結婚してから5年ほど経っていたので、前の家から持っていったモノとの兼ね合いがありました。カウンターキッチン内の限られたスペースに冷蔵庫とゴミ箱を置いて、残った空間に適度に収まりながら、なおかつ、大きめのオーブンレンジが置けて、壁面のコンセントも利用できるようにして、さらにカッコいいモノがいいなぁと…。
 そんな都合のいいモノありませんよね。で、作ってもらうことにしました。
 頼んだのは大阪にあるgrafさん。とても有名なお店ですよね。デザイナー集団なんて呼ばれており、家具やカトラリー、照明器具のデザインや、店舗内装デザインなど様々な活動をしています。オリジナルの家具はサイズの変更が可能で、また、完全別注もできます。少々、お値段はかかりますが、全ての要望を満たすため思い切りました。まあ、当時はマンションの購入費用やら引越しやらで、若干金銭感覚がマヒしていて、勢いがあったこともありますが…。
 大体の大きさをイメージするために大雑把なスケッチを持っていき、当初は既製の棚の大きさを変更してもらおうかなと思っていたのですが、ほぼスケッチどおりのモノを作ってくれることに。
 grafさんは親切な対応でしたね。もっと気取っていそうなイメージだったので、ちょっと意外でした。今でも同じなのか知らないのですが、家具を運んでくれるときに、業者さんじゃなくて出来るだけ自分達で行くようにしているらしいです。しかも、配送要員ではなく、本気で作っている人が家にやってきます。
 たまたま、この棚を注文した少し後に、別のモノを届けに我が家へ来ることがあったので、実際に置く場所を見ながら棚のことを相談できました。素材の見本を持って来てくれていて、リビングボードや家の内装等を見ながら、素材はチークのこの辺の色目がいいかななんて話ができました。ちなみに、我が家のリビングボードには興味を持ったみたいで、これ良いですねなんて言いながら、全然関係のないリビングボードの話に花が咲いたりして、家具が大好きなんだろうなぁって感じの方々でしたね。
 grafの家具というとオイルフィニッシュの印象が強いですが、水まわりの至近距離に置き、オーブンを使うことも考えたら、ウレタン仕上げの方が良いのではと提案があり、ウレタン塗装にしました。また、大量に食器を持っていてガンガン詰め込む話をしたところ、普通はこれだけ幅があると中央に間仕切りのような板を一枚いれるらしいのですが、それは避けたいと言うと、棚板の厚みを増して強度を保つようにしてくれました。
 こうして、色々と相談した結果、完成したモノがこちら。当然、サイズはピッタリでオーブンレンジも納まります。なにより、カッコいいです。通常grafさんが取り扱っている食器棚より角張った印象ですが、我が家のリビングボードとの相性も良く、好みの雰囲気。アクセントとなっているローズの取っ手もお気に入りです。
 このデザインと機能性、納得の出来上がりです。思い切って作って良かったです。
posted by Mami & Tetsu at 21:02 | Comment(8) | TrackBack(0) | 家具>家具

Oct03,2005

#73 Butterfly Stool

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柳宗理デザインの天童木工社製バタフライ・スツール[Butterfly Stool]

 日本が世界に誇るデザイナー柳宗理の代表作。(#52 Bowlsでも書きましたように敬称は略させていただきます)永遠の名作ですね。ニューヨーク近代美術館のコレクション、ミラノ・トリエンナーレ金賞などの数々の輝かしい経歴とともに非常に知名度が高く、特にインテリアに興味がない方でもこれは知っているという人も少なくはないと思います。作品の詳細について今さら私が説明するまでもないですね。
 1956年発表ですが、1954年には天童木工との共同開発で試作品を製作していますのでデザイン自体は1954年のモノと思われます。バタフライ・スツールという名の由来は蝶が飛んでいるイメージのデザインから。構造自体は非常にシンプルで2枚の成型合板を組み合わせただけなのですが、そのフォルムの美しさは筆舌に尽くしがたいです。モダンデザインといわれる分野では数多くの成型合板のデザインが存在しますが、バタフライ・スツールの曲線美はその中でも最高峰だと思います。
 デザインはもちろん柳宗理の功績ですが、バタフライ・スツールを作り上げた陰の立役者は天童木工です。多くの有名デザイナーにはデザインを実現する名パートナーが存在しますが、柳宗理の理想を具体化する高い技術力を持った会社が日本にもありました。天童木工製のビンテージ家具の人気が高いのも納得ですね。
 実はこれ頂きモノです。これまでに何度となく登場しているムッチャンからの新築祝い。なんぼほどモノをもらっているんやと、つっこまれそうなぐらい色々といいモノをもらっています。色目もメープルとローズウッドがあるのですが、我が家の好みを察してローズを選ぶあたりは、さすがです。
 ムッチャン的にはスツールとしてではなく、水盤等を置く台として使用してはと思っていたようです。このデザインですから置いておくだけで上質のインテリアになりますね。でも、我が家では電話を掛けながら腰を掛けるイスとして使っていました。そこで難点がひとつ。写真では分かりにくいのですが、床との接地部が面ではなく限りなく点に近く、全体重がその4点にかかります。今どきの柔らかいフローリング材では重みに耐えられないようで、床の表面が少し凸凹になってしましました。フローリング保護用のフェルトを細く切って貼ったりもしましたが、接着面が狭いので剥がれやすく、しばらくは小さなラグを下に敷いて使っていました。昨年のリフォーム後からは日常的にイスとしては使わなくなったので問題はなくなったのですが、直接フローリングの上に置いて、そこに座りたいと思われている方は、事前にフローリング材の強度をよく考えましょう。

Memo:
 柳宗理については公式サイトがあり、生い立ちや作品について詳述されています。下記URLをご参照ください。トップページはやはりバタフライ・スツールです。
 なお、公式サイトといっても本人公認のもとで有志の方が作られたもので、スタッフの方の柳宗理に対する尊敬や愛情、情熱が伝わってくるとても良いサイトです。今後益々のご発展を期待しております。
 http://japon.net/yanagi/
posted by Mami & Tetsu at 17:48 | Comment(2) | TrackBack(1) | 家具>家具
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