イェンス・クィストゴー / ジェンス・クィストガード[Jens H Quistgaard]デザインのバターケース / Relief Leaf
クイストゴーがデザインしたといわれるレリーフ[relief]シリーズのリーフ[leaf]パターンのバターケースです。
とても人気があり、日本国内でも多数のヴィンテージ品が流通しているのですが、なかなか来歴がややこしいシリーズです。
メーカー等を確認する時に、バックスタンプを見るのが一般的だと思いますが、レリーフシリーズには複数のスタンプが存在します。「Kronjyden」「Nissen」「B&G」の3種類が定番。「Nissen」には「Kronjyden」のマークが併記されていたり、ファクトリーマークだけのモノや無印のモノもあったりします。会社の合併や買収により、経営主体が変化していったことが主な原因のようです。最終的にはロイヤルコペンハーゲンで製造されていた時期もあったとか。会社とマークの変遷が合致しているかも怪しそうです。恐らく実際に製品を作っている工場のラインは同じで、経営母体が変わっていっただけなのかなと想像しますが、分かりにくい話ですよね。
また、デザイナーについても一般的にはクイストゴーと表示されていますが、確定できないという話もチラホラと。パルシュス[Palshus]で非常に良く似たデザインを手掛けており、これをプロダクト化したのではないという説もあるようです。当時の広告やカタログ等で、デザイナー名がズバっとでているものがあると一番なのですが、どなたかご存じないでしょうか?
ちなみに、こちらのバックスタンプは「Kronjyden」です。ビング・オー・グレンダール[Bing & Grondahl / B&G]が買収する前だとすると、1960年代ぐらいまでの製品でしょうか。チーク材の木目が粗いので、後期のモノの気もしますが、違う時代の入れ物とフタをセットにしてしまうこともありがちなので、なんとも言えないところ…。
細かいことはともかくとして、とにかくカッコいいです。
シリーズに共通しているのは落ち着いて深みのある釉薬の風合いと、独特の雰囲気があるバターンデザイン。パターンは、シンメトリーに連続した1種類のモチーフにより構成されています。レリーフの名のとおり、パターンは浮き彫りのように作られており、その凹凸により釉薬の濃淡が生じ、味わいが増しています。
リーフパターンは、葉っぱがモチーフ。色はマスタードかキャメルあたりでしょうか。セミマットで、若干くすんだ感じが好みです。チークのフタもよく似合っていますね。
北欧の陶芸には、釉薬の発色がとても良いモノが多数あります。デンマークでは、鑑賞用のモノだけでなく、プロダクトのテーブルウェアなどでも見られるのが特徴的。土モノだけでなく、ストーンウェアの類にもシックな釉をのせたりもしますね。日本のモノとは趣が少し異なりますが、好みに合いやすいと思います。
我が家では卓上の小物入れとして使用しています。常にテーブルの上に置いてあっても、ジャマにならず、雰囲気が良いのがいいところ。
カップ&ソーサーなど、他のアイテムも気になるシリーズですね。
Memo:
イェンス・クィストゴーについては#48 Teak Serving Trayで詳しく書いていますので、そちらを参照してください。
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