Jul18,2010

#212 読谷山焼北窯(その1)

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読谷山焼北窯のビアジョッキ / キッチンツールスタンド

 やちむん(沖縄の焼き物)は相当量を紹介してきましたが、読谷山焼北窯は今回がはじめてになりますね。
 このところ陶器市に訪れるようになったこともあり、北窯のやちむんも年々増えてきています。
 北窯らしさは、作家性が少なくて、純粋な日常の用のための器なところだと思っているので、すこし雑多な絵づらですが、まずはキッチンで活躍しているこちらを紹介します。
 我が家は、さいばし・木ベラ・レードル類などを使いやすいように容器に入れて、コンロ横に立てています。
 結構な量があり、ガラス製の保存容器やル・クルーゼのユーテンシルクロックを並べて使っていますが、ここに雰囲気の違う陶器をまぜてみてはどうかと、Mamiのアイディア。
 陶器市で探したのですが、意外に適度なサイズの筒状のモノないものですね。箸立てではサイズが小さくて安定感がないとか、少しふくらんでいるツボのような花器を代用するのは無理があるかなどと…、色々と悩んだ末にたどり着いたのがこちら。
 ビアジョッキです。当然、ハンドルがついているのですが、そんなにジャマにはならないだろうと。サイズ・形状ともに良く、どっしりと安定感もあるし、何より選んだ候補の中で、見た目が一番好みだったので、これに決めました。
 実際に置いてみると、そっけなくなりがちなシステムキッチンに、風合いの良いアクセントが入って、我が家らしい雰囲気になりました。
 これを買うときに松田共司さん(北窯の親方の1人)が自ら応対してくれました。陶器市では、店先に親方がいることもよくあり、醍醐味の1つです。
 代金を支払おうとするMamiに「これで飲むの?」と話しかけてくれたので、キッチンで使おうと思っていることを伝えると、「いっぱい飲むのかと思っちゃった。さすがに大きすぎるよね。でも、一度ビアジョッキとして使ってみてもいいよぉ。」と。ニコニコとした笑顔が印象的でした。
 買ったのが12月だったこともあり、結局ビアジョッキにすることなくキッチンへ。でも、ビールがすすむ季節になったので、一度これにビールを注いでやろうかと、ひそかに企んでいます。
posted by Mami & Tetsu at 12:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | キッチンウェア>調理器具

Feb11,2009

#187 Iga Earthenware Pot

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長谷園の土鍋

 このブログで土鍋を紹介するのは2回目になります。
 実は前に紹介した土鍋のフタを割ってしまいました…。すべって床に落としてしまい、バラバラに。ワレモノなので、気をつけていても壊してしまうことはありますよね。かれこれ7〜8年は使っていたモノですし、「カタチあるもの全て壊れる」と言いきかせながらも、お気に入りが割れてしまったのは、やはりショックでした。これからが鍋の時期だったので、新たな土鍋で気分を一新することに。
 今回は伊賀焼の土鍋。ヘルシー蒸し鍋やかまどさん等で人気の長谷園の製品です。伊賀市丸柱にある長谷園を直接訪れて購入しました。
 こちらはグラフィックデザイナーの経歴をもつ陶芸家の大道正男さんの土鍋です。ほんのり赤みを帯びた黒釉は、半光沢の落ち着いた質感。分厚く、重量感があります。浅めのカタチと、大ぶりで直線的な把手とのバランスが良く、まれに見るカッコいい土鍋ですね。
 手作りのため、ひとつひとつ色やカタチが微妙に異なります。第1展示室に1点と第3展示室に2点の計3点が店頭にあったので、お店の人にお願いして1箇所に集めて比べさせていただきました。これは赤みがあるなとか、上下で色合いが少し異なるかなとか、こっちは深さがあるな等と言いながら、角度を変えたり、持ち上げたりして見比べます。色や肌合いは太陽光で見るのが一番分かりやすいので、店の外にあるベンチに並べて選んでいたら、通りかかった職人のおっちゃんに「何やってんの?」と聞かれてしまいました。我が家的には毎度のことなのですが、こういうことをする人はあまりいないのかな…。
 粗く、吸湿性が高い陶土は、しっかり乾かさないとカビが生えやすいという難点はあるものの、使い込むほどに鍋が育つという素晴らしい特性があります。ちょうど、雑誌等で見かける長谷圭未さんが店頭にいらっしゃって、10年ほど伊賀の土鍋を使い続けているけど、使うほどに沸くのも煮えるのも早くなっていきますよと教えてくれました。
 たしかに最初は前の土鍋ほど早くに沸かないことに戸惑いました。でも、何回か使っているうちにコツもつかみ、少しだけ沸きやすくなったように思います。火の通り方も大分違いますね。マイルドだけど、しっかり芯まで温まる感じで、鍋の具材からでたスープの味まで美味しくなりました。また、この土鍋は陶板としても使え、ステーキがとても美味しく焼けるらしいです。
 正直に言うと、かなり予算オーバーの買い物でした。しかし、この土鍋の満足感はすばらしいです。まだまだ使い始めたばかりですが、どんどん活躍させて、育てて、もっと良い鍋にしていきたいと思っています。

 以降、伊賀のことなど書き綴ります。興味のある方はどうぞ。続きを読む
posted by Mami & Tetsu at 12:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | キッチンウェア>調理器具

Jun05,2006

#111 Coffee Mill

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ボダム[Bodum]製のコーヒー・ミル(グラインダー) / VENICE

 ハンドルを水平にグルグル回すと、コーヒー豆がガリガリと挽ける、手動のコーヒー・ミル。挽く目の細かさを調節できるので、自分の好みに合わせて、挽きたての豆でコーヒーが淹れられます。
 優雅なコーヒータイムを夢見て、何年も前に買ったのですが、これが意外と重労働。しかも、時間がかかるので、さあコーヒーを飲みましょうと思ってから淹れるまでが長いです。特に、前回に紹介したケメックスのコーヒーメーカーために、細かく挽こうとしたときは大変でした。以前に使っていたコーヒーメーカーには電動ミルが付いていて、ボタン一つであっという間に出来ることに慣れていたので、余計にしんどく感じてしまいましたね。
 そういう訳で、ケメックスに引続き、このコーヒー・ミルも久しく使っていません…。自分で挽いて、コーヒーを淹れるという図に憧れて、カタチから入ったものの、現実は思っていたようにはいきませんでした。手動ミルは、こだわりがないと続かなさそうです。
 結局、今は機械で挽いた豆を容器に入れて冷凍庫で保存するようにしています。意外に香りもとばないですし、酸化も進みにくく、これなら挽きたてでなくても別にいいかなと。なので、ケメックスは、また使ってみようかなと思い始めているのですが、ぶっちゃけ、このミルは使うことはないかもなぁ…。
 でも、これもデザインが気に入っていて、ケメックスと並べて棚に飾っています。並べると、木部の風合いやフォルムがお似合いです。こだわって選んだモノなので、使わなくても手放せないですし、こういうアイテムがある暮らしというだけで、ちょっと満足感があるのですよね。そういうこと、ありませんか?

Memo:
 ボダム社は、1944年にピーター・ボダム[Peter Bodum]がコペンハーゲンに設立。当初はデンマークの家庭用品を卸売り販売していました。1950年代に独自の商品開発を開始。建築家、インダストリアル及びグラフィックデザイナーとのコラボレーションは、同社のポリシーとなり、その後のボダム・デザイン部門の設立に至ります。1958年にサイフォン式のコーヒーメーカー「サントス」が大きな成功をもたらし、ヨーロッパ全体に知れ渡ります。1967年に57歳の若さでピーター・ボダムが亡くなり、1974年に26歳の息子ヨーガン・ボダム[Joergen Bodum]が会社の経営者に就任するまで、ピーター・ボダムの妻が経営を行っていました。1979年にはビジネスの拠点をデンマークからスイスへ移転。これまでに1億個のフレンチプレス・コーヒーメーカーと3千万個のティーポットを製造しました。 “Excellent design has to be affordable to anyone (優れたデザイン製品は万人が購入できる価格であるべき)”という理念のもと、現在ではテーブルトップ・家庭用品を幅広く製造しています。そして、世界中の多くの都市でボダムショップを展開しています。

[参考文献:BODUM Japan
posted by Mami & Tetsu at 17:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | キッチンウェア>調理器具

Jun02,2006

#110 Chemex

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ケメックス[Chemex]コーヒーメーカー

 ケメックスのコーヒーメーカー。ロートとフラスコを一体にしたような個性的なカタチで、見たことがあるという方も多いと思います。シンプルで機能的なデザイン。50年以上前のデザインですが、これ以上に美しいコーヒーメーカーを作ることは、なかなか難しいでしょうね。
 初期の頃のパイレックス社がガラス器を作っていたヴィンテージ品も流通していますが、我が家のモノは現行品です。もう、何年も前に、このデザインに惹かれて購入したモノ。
 と、ここまではいい話なのですが、実は当初に何回かコーヒーを淹れただけで、ほとんど使っていません…。
 これを買ったのは結婚した当初の頃でして、それ以前に使っていた電動のモノがボロくなったので、これに替えたのですが、使ってみると思うようにいきませんでした…。
 ペーパー・ドリップで美味しく淹れるのには、一応それなりの作業が必要ですよね。最初に少しお湯を入れて、豆を蒸らして、膨らんできたら、「の」の字を描くようにゆっくりと注ぐというような、基本的な作業ですが…。普通のドリッパーとフィルターなら、Mamiが上手に淹れていたので、ケメックスでも問題ないだろうと思っていたのですが、いざ使ってみるとお湯が落ちるのが予想以上に速い!このため上手く蒸らせなく、淹れるときも薄くなりがちに。フィルターの目の大きさのせいなのか、形状の問題なのか原因は不明ですが、これではいけません。落ちるスピードをコントロールするために、紙フィルターの場合は2重にしてしまうという裏技もあるのですが、ケメックスの専用フィルターは普通のフィルターよりお値段がするので思い切れません。豆を細かく挽いたり、量をふやしたりと、アレコレしてみたのですが、なんか面倒くさくなってしまって…。
 結局、デザイン的にも機能的にも申し分ない電動コーヒーメーカーを見つけて、それを買ってからは一度も使っていません。
 ケメックスは本当に優れたデザインで、使わなくても置いておきたいと思うお気に入り。でも、やっぱり使わないと、もったいないですよね。週末のコーヒータイムにでも、久しぶりに使ってみようかな。ちょっと歳もとったし、今なら使いこなせるかも・・・、歳は関係ないか。

Memo:
 ケメックス・コーヒーメーカーはドイツの化学者ピーター・シュラムボーム[Peter J. Schlumbohm]により1941年に発明されました。(プロトタイプの考案は数年前で、1941 年に特許申請が受理さたとのこと)シュラボームはベルリン大学で博士号を取得した化学者で、実験室にあった漏斗とフラスコがケメックス発案のきっかけ。数回の渡米後、1936年にニューヨークに移住、生涯で3000を超える発明で特許を取得していますが、このコーヒーメーカーが最も息の長い発明となりました。前後の溝のような窪みは、単に注ぎ口としての機能だけでなく、エアー・チャンネル[air channel]と呼ばれる、ドリップ時に空気の抜け道となっており、これにより実験用の漏斗がドリッパーとして生まれ変わりました。逆円錐形のケメックス・ボンテッド・フィルター[Chemex Bonded Filter]は、ムラの無いドリップをするために開発されたもので、実験用の濾紙を応用したもの。コーヒーの澱、脂肪、苦味成分を適度に取り除き、コーヒー本来のコクのある旨みを抽出するといわれています。濾過と抽出を熟知した化学者らしい視点で作られたコーヒーメーカーですが、このミニマムな機能美が評価され、MOMAのパーマネント・コレクションに選ばれるとともに、今日に至るまで50年を超える不朽の名作となっています。
 また、チャールズ&レイ・イームズが愛用していたことでも有名で、イームズ夫妻と親交のあった柳宗悦が、日本に持ち帰り愛用していた逸話も良く知られていますね。こんな話を聞くと、柳宗理はなんて恵まれた環境で育ったのだろうかと、つくづく思います。

[参考文献:CHEMEX
posted by Mami & Tetsu at 12:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | キッチンウェア>調理器具

May12,2006

#107 Wood Spatula

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木ベラ

 スープやシチューなどの煮込み系料理、お菓子作りの時のカスタードクリームやソース作りに活躍する木ベラ達。
 鍋底を焦げつかさないようにしっかりと混ぜたり、カスタードクリームを素早く力を入れて混ぜるときなど、金属製のヘラではホーローを傷つけてしまいますよね。最近は樹脂製のモノも色々あるのですが、手にシックリとくるのは、やっぱり木製のモノ。
 機能面から選んでいる木ベラ達ですが、キッチンではインテリアのアクセントとしても活躍もします。キッチンは機能的でなくてはいけないので、無機質になりがちですね。木の温かみのある佇まい、使い込こむとでてくる雰囲気など、木ベラはキッチン用品にしては珍しく、味があるアイテム。ヨーロッパの片田舎にすんでいるおばあちゃんが使い込んだようなスローでノスタルジックなイメージもあれば、プロが厨房でガンガン使う男らしい機能美もあったりと、地味だけども、まとめて置いてあると雰囲気が良くて、ちょっとカッコいい存在。
 もちろん買い集めたのは料理&お菓子作りをするMamiの方です。なにやら料理だとかお菓子だとか色々と使い分けているようですが、Tetsuは何をどうしているのか良く分かっていません。Tetsuもかつては一人暮らしをしており、料理が出来ない訳ではなく、男子厨房に入らずとかも全然思わないのですが、Mamiの料理の方が絶対的に美味しくて、手早く出来るので、自然とキッチンからは遠のきがちに…。でも男は何事もカタチから入るのが好きでして、そんな風にして色々な木ベラを使いこなすMamiを見ていると、カッコよくて、ちょっと羨ましく思ったりしています。
posted by Mami & Tetsu at 17:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | キッチンウェア>調理器具
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