Nov23,2012

#247 茂生窯(その5)

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茂生窯の徳利

 徳利(とっくり)というと、日本酒を食卓に出すための1〜2合ほどの容器を思い浮かべますが、沖縄ではちょっと様子が違っています。
 もちろんカタチは口がすぼまった、いわゆる徳利なのですが、泡盛の保存用などの大きなモノをよく見かけます。この辺の話は、山田真萬さんの徳利の記事に色々と書いていますので、ご参照ください。
 こちらは上江洲茂生さんの茂生窯のモノ。正確に計量したことはありませんが、1升ぐらい入りそうな大きなサイズ。
 上部がふくらんでいて、どこか上品な印象のシルエット。
 一方、絵付けは大迫力。イッチンで描いた紋様を、上から筆でなぞってあり、釉薬は盛り上がり、変化もダイナミックに。
 登り窯らしい、渋くて、とても力強い色合いも魅力的。
 鑑賞用のベース[Vase]感覚でリビングボードに飾っています。ヴィンテージ家具との相性が抜群ですね。
 沖縄の陶工では、山田真萬さんが米国やフィンランドで個展を行っていましたが、上江洲茂生さんも十分に海外で通用するのではないでしょうか。もう少し渋好みのデンマークあたりで人気が出そうだなと、勝手に妄想しています。

■関連記事
#213 茂生窯(その1) 茂生窯の片口椀
#230 茂生窯(その2) 茂生窯の厨子香炉
#236 茂生窯(その3) 茂生窯の蓋物
#242 茂生窯(その4) 茂生窯の蓋物
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May14,2012

#242 茂生窯(その4)

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茂生窯の蓋物

 全体を刷毛目で仕上げ、線彫りで魚紋を施した茂生窯の蓋物。
 直径9cm程度の小ぶりなサイズ。ご飯のお供のような少量の佃煮などを入れておくのに重宝しています。
 魚の線彫りは、やちむん(沖縄の陶器)の定番の1つ。中でも最も有名なのは、金城次郎さんの魚ですよね。現在でも、読谷壷屋焼の窯をはじめ、多くの沖縄の窯が魚の紋様を手掛けています。
 作り手により魚もそれぞれですが、こちらはなかなか個性的。勢いのある線で活き活きと彫られた魚は、どこかユーモラスな表情。
 刷毛目の線や蓋に乗せられた釉薬の色使いなども素晴らしく、しっかりと落ち着いた風合いは、さすが茂生窯。
 やちむんには様々な技法がありますが、上江洲茂生さんは、それらを巧みに操る沖縄でも屈指の陶工の1人だと思います。

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Mar13,2012

#240 Rex Hotel Pot

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レックス・ホテル[Rex Hotel]のティーポット

 ベトナムにあるレックス・ホテルのオリジナルのティーポット。このブログで、もう6年以上も前に紹介したカップ&ソーサーと同シリーズになります。
 レックス・ホテルは、フランス統治時代の名残を色濃く残すコロニアル様式のホテル。食器に描かれたフォースターのとおり、かつては四ツ星ホテルでしたが、数年前に改装を行い、現在は五ツ星ホテルにグレードアップしています。
 こちらを購入した時には、この鳥のシリーズは既に廃盤品でした。その後、別シリーズが販売されていたのですが、ホテルのグレードアップに伴い、四ツ星を描いていた陶器の在庫処分が行われ、現在は手書きの陶器類は製造・販売されなくなったようです。
 東南アジアの雑器らしい大雑把で素朴なつくりに、ヨーロッパらしさも混じっていて、なんとも愛らしいデザイン。
 特にティーポットは、そのカタチと配された絵柄のバランスが絶妙で、レックス・ホテルの食器の中でも、一番にその良さがでているアイテムだと思います。
 強い日差し、ぬるく蒸した空気、遠くの喧騒。ベトナムの雑多な雰囲気が入り混じった、ノスタルジックで少し気だるいティータイム。そんな空気を醸し出す、今となっては希少な器です。
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Dec29,2011

#237 小代焼ふもと窯(その1)

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井上尚之さんの猪口

 このところ自宅で日本酒を飲むことが多くなりました。そうなると酒器が欲しくなってくるのが自然な流れ。
 とりあえず何か持っていたはずと食器棚を探すと、思っていた以上にお酒を注げそうな器があるものです。
 こちらは六甲のフクギドウさんで購入した小代焼ふもと窯の井上尚之さんの猪口。
 とても気に入ったので、これぐらいのサイズなら小鉢にも使えるかなと思い、2つセットで買っていたもの。
 土ものにしては薄手のつくり。ふっくらとした胴体に、少し開いた口辺のカタチ。口当たりが良く、素直に酒の香りや味が立ち上がります。
 一杯をゆっくりと楽しめるぐらいの適度なサイズも嬉しいところ。
 見込みには薄い渦巻きの紋様。どちらも内側の釉の色味は明るめで、酒の色が映えます。
 貫入からは土の色が薄っすらと透けて見え、今後の変化も期待できそう。
 見れば見るほどに良い酒器ですね。もしかしたら井上尚之さんも酒好きなのかなぁ、なんて考えながら酒を酌んでいます。
posted by Mami & Tetsu at 16:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器

Dec17,2011

#236 茂生窯(その3)

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茂生窯の蓋物

 冷蔵庫から食卓へ、食卓から冷蔵庫へ。そのまま出して、そのまま戻せる。便利で手軽な器として、蓋物の陶磁器を重宝しています。
 こちらは、我が家お気に入りの茂生窯のもの。沖縄の読谷村にある上江洲茂生さんの窯のやちむんです。
 イッチンで描かれた輪や縞の文様が印象的。カタチのせいもあると思うのですが、まるでクリームでデコレーションしたケーキのよう。
 それでいて、さすがに土や釉薬の質感がとても良く、味わい深い器に仕上がっています。
 あまり見たことのない作風ですが、店の棚に並んでいたものに一目惚れしました。1つに絞ることができず、蓋物なら必ず使うだろうと言い訳混じりに2個購入。
 もう少し容量がある方が実用性は高いかなと案じつつも、家に帰って並べると、思わずニヤリ。やはり2つ買って正解でした。

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posted by Mami & Tetsu at 13:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
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