Jul06,2009

#194 印判角皿

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印判角皿

 久しぶりに印判を紹介。今回は角型の小皿です。
 印判は、基本的には大量生産された日用品。あがりやキズ・欠けといった状態による選別を除けば、自分の好みで選ぶだけ。変わり印判のような希少性のあるモノもありますが、それ以外は、業者さんもモノの良し悪しを感覚的に判断して値付けをしています。逆に言えば感性が合う業者さんのところでは、好みのモノが多くある一方で、いいなと思うモノの値段が高く付けられていたりするのですけどね。
 この角皿は、なかなかのお気に入り。カタチ・質感・絵付けなどの、全体的な雰囲気が好みで、使い勝手も良いです。
 サイズは味のりにちょうど良いぐらい。ありがちなカタチのように思えますが、印判は圧倒的に丸皿が多く、角皿は限られた量の中から選ぶことになります。そして、個人的に気に入っているのは、縁の角が立っているところ。キッと切り落としたような形状で、丸みがありません。同じようなカタチの皿は、最近の製品にもありますが、ここが違うだけで新鮮でカッコよく感じます。
 落ち着いて、趣がある質感。経年による変化もありますが、製法精度の差も大きいと思います。少なからず、不純であったり、まだらな部分があり、これが自然な風合いになっています。
 絵付けは印判と手書きを併用。ささやかに花が添えてあり、バランス良く、お皿全体の雰囲気を引き立てています。裏面には雲の絵が描かれています。ほとんど見えない部分なのですが、粋ですよね。古いモノの良さを感じます。
 特別に高級でも上質でもありませんが「好きな器で彩る食卓は、暮らしを豊かにしてくれる」と感じさせてくれる皿です。

Memo:
 印判については#50 印判の小皿(その1)で詳しく書いていますのでそちらを参照して下さい。

■関連記事
#50 印判の小皿(その1)
#54 印判の小皿(その2)
#62 印判の小皿(その3)
#112 印判の中皿
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Jun20,2009

#193 Conbiner Bol

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イイホシユミコさんの組鉢

 conbiner bolというシリーズのイイホシさんのボウル。
 最近は、職人さんに製作を依頼しているシリーズも充実してきていますが、こちらはイイホシさん自身のろくろ挽きによるモノ。
 マグポット等と同じく、白磁に釉薬の縁どり。大・中・小の3種類のサイズがあり、1個ずつ販売されています。
 3つのサイズ違いが並ぶと、心地よいリズム感があるので、セットで揃えるのがおすすめ。
 カタチはとてもシンプルですが、惹きつけられるものがあります。こういう感覚的な良さは、言葉では伝えることが難しいですね。できれば実物を見て欲しいところ。
 1セットが入れ子のように一つに重なり、縁の高さが揃うようになっています。重ねると3層に連続する釉薬のリングが現れ、まるで彫刻作品のような美しさ。
 この色を出すために何回も釉薬を重ね塗ることや、仕上がりの選別の厳しさからロスが多いこと等、作品に対する徹底したこだわりをViVO,VAさんから聞いたことがあります。このボウルの端正なデザインからもイイホシさんのこだわりが伝わってきます。
 購入は、もちろん栄町のViVO,VAさん。このシリーズが出始めた頃で、一目で2人とも気に入ったのですが、Mamiの判断により2セットを大人買い。
 このボウルは必ず使えるし、そのためには2セット欲しいとのこと。その言葉どおりに大活躍しています。
 Mamiは、料理を盛り付けた雰囲気や食卓に並ぶ光景を想像しながら、器を選ぶところがあります。ただカッコいいだけでも良いのですが、器を使うことをより楽しんでいますね。Tetsuも見習わなくては。

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#168 Ring Plate イイホシユミコさんのお皿
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Feb14,2009

#188 益子焼(その3)

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益子焼の小椀

 益子の大誠窯さんで購入した小ぶりなお椀。
 前回訪れた時には、息子さんに応対をしていただきました。篠山からの修行帰りのため関西弁にも慣れていて、年齢が若いこともあり、気軽に話ができ、ムッチャンと4人で盛り上がりました。親切で気さくな好青年といった感じで、色々なことを教えてくれました。「息子さん」なんて言うとムズガユイ感じがするので、以後は彼のことをセイチャンと呼ぶことにしちゃいます。
 この小椀はMamiが鍋の時に使うお椀を探しているということで選んだモノ。
 大誠窯さんは同じモノでも結構な量を積んで売っているので、微妙に異なるカタチや発色等を比較しながら選ぶことができます。さらにセイチャンが奥からストックを出してきてくれたので、なかなか選びがいがある状態に。
 床にいっぱい並べて、まずは消去法。好みでないモノやカタチや大きさが違い過ぎるモノを省きます。その後、色目や釉薬の変化具合等の異なる点を、お互いに確認しあいながら、微妙にグループ分けをしてみたり、元に戻してみたり。いつも、こんな風にしながらお気に入りを探していくのですが、今回はセイチャンもいることなので、実際にモノ作りをしている人の好みはどんな感じなのか聞いてみました。
 素人では分からないような難解な景色のモノを選ぶのかと思いきや、やり過ぎでない適度に釉薬が変化したモノが好きだとのこと。器として使いやすく、飽きもこなくて良いからと。これぐらいの感じかなぁと選んだモノを見て、思わず納得。心に響きました。
 使うための器に大事なことを、ちゃんと分かっている作り手って、とても素晴らしいです。変な小細工や腕自慢に走らない、本当の職人魂を持っているに違いないと感じました。セイチャンやるね!
 そんな訳で、ほどほどに変化した釉薬具合のモノの中から好みのモノを選びました。一見すると地味なモノばかりとも思われそうですが、これが本当に使い勝手が良く、使うほどに味わい深く感じてきます。
 窯元の販売所や陶器市など、大量に商品が並んでいると、どうしても釉薬具合や絵付けが豪快だったり華やかだったりするモノに目がいきがちです。もちろん好みのモノを選ぶので、家に持ち帰っても納得なのですが、いざ食卓に並べると騒がしくなり過ぎることもあります。その点、この器は食卓全体を引き立てながら、時に自身のキラリと光るところを見せてくれる、ドラマの名脇役のような存在です。

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Jan17,2009

#186 読谷山焼(その9)

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読谷山焼の徳利

 八合ほどの容量の徳利。一見すると花器や鑑賞用の壷の類に思えますが、液体類を保管するための容器です。
 徳利は、かつては醤油や油などにも使われていましたが、ガラスやプラスチック製品が普及した現在では、泡盛のための容器としての利用がほとんどのようです。はかり売りの容器や居酒屋などのボトルキープにも使われています。
 もともと、壷や甕などの保存用陶器類は、南蛮焼を起源とする荒焼(あらやち)という、釉を施さない焼締めの陶器で作られていました。絵付けや線彫りなどの装飾性が一切ない実用品です。保存性能に優れ、泡盛を熟成に適しているため、現在でも荒焼の甕は古酒づくりに欠かせません。泡盛にこだわる人は、徳利も荒焼を選ぶので、このように施釉された徳利は、どちらかというと見た目を重視したモノなのでしょうね。
 こちらは山田真萬さんの工房のモノ。やちむんの里にあるギャラリーにて購入しました。
 青と黒の2色の釉薬で豪快に描かれた紋様。力強く、勢いのある筆づかい。マンガンか鉄釉かと思われる黒い釉薬は、マットな仕上がりで、茶色っぽさがあり、とても良い風合いです。首元には緑の釉が添えられ、やちむんらしい配色。
 高さがあって絵付けが映えるため、鑑賞用としても十分楽しめますが、せっかくなので泡盛を買って、徳利として使ってみようかと考えています。

Memo:
 砲弾のような独特の形状の徳利のことをタワカサー(またはタワカシ)と呼んでおり、荒焼の七合タワカサーは鬼の腕(うにぬてぃ)の別名を持っています。カタチとザラついた茶黒い荒焼の風合いが、鬼の腕に似ていることからついた俗称。かつて航海の際に、船員の飲料用水をいれて、水筒代わりに使われていました。支那近海や南方海上で海賊に襲われた時に、これを武器として使用しました。油をつめて火炎瓶代わりにしたとも言われており、鬼の腕の由来は、こういったところにもあるようです。
 甕で熟成した泡盛を分け入れるのに使用するほか、鬼の腕でさらに熟成をさせ、古酒を楽しむこともできます。また、長期保存だけでなく、ガラス瓶に入った泡盛を移しかえて、しばらく置くだけでマイルドに変化するといわれています。

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Nov15,2008

#183 読谷山焼(その8)

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読谷山焼の色見つぼ

 やちむんの小さなつぼ。山田真萬さんのギャラリーで買い物をした時に、おまけで頂きました。
 とても可愛らしいサイズで、つまようじ入れにしても少し小さいかなぁというぐらい。もともとの用途を考えたことがなかったのですが、つい最近になって、これが色見つぼだと知りました。
 読谷山焼は、基本的には伝統的な登り窯で焼成をします。火力がコントロールしにくい薪による焼き上がりを調整する目安の1つが色見です。
 作品と同じ土と釉薬を使ったテストピースで、窯焚きの際に共に焼き、判断が必要な時に色見穴とよばれる窯内を除く小さな穴から取り出して、焼き上がりを確認するためのモノ。
 温度管理には温度計やセーゲルコーンという温度を計る道具もありますが、ムラの出来やすい登り窯では、炎の勢いや色合いを職人が経験で判断しながら、色見の釉薬の溶け具合等を確認して、薪の量や火を止めるタイミングを決めるらしいです。
 各製陶地や窯によってテストピースのカタチが異なり、窯から引っ掛けて取り出しやすいリング状のモノだったり、平べったい棒状のモノだったりします。沖縄では色見つぼと呼ばれる小さなつぼが使われています。
 なぜ、つぼのカタチにしているのでしょうね。釉薬の流れ具合が分かりやすいのかな…。本当の理由を知らないのですが、これならおまけでもらっても嬉しいですよね。実際に卓上用のつまようじ入れとして使えますし、飾っておくだけでもいいです。
 もともと色見なので、あがりが粗いモノも多くありそうですね。でも、土の質感や釉薬の色合い等のやちむんらしさが十分に味わえ、焼き物としての新たな生命が与えられているように感じます。

Memo:
 読谷山焼については#39 読谷山焼(その1)で詳しく書いていますのでそちらを参照して下さい。

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