May12,2005

#44 Hoya Crystal

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HOYAクリスタルのプレート

 HOYAと聞くと何を思い浮かべますでしょうか…、身近なのはコンタクトレンズなどですよね。現在HOYAの売り上げの一番大きな部分を占めるのは意外にもエレクトロニクス分野らしいのですが、クリスタル事業も同社の顔ともいえる存在で50年以上の歴史があり、ご存知の方も多いかと思います。
 今回紹介するのは少し古いHOYAのクリスタルの大皿です。どれくらい前のモノかは不明ですが、箱の状態から考えると1970〜1980年代ぐらいでしょうか。
 実はもともとMamiの実家の倉庫に眠っていたモノで新品同様のデッドストック?です。おそらく贈答品をしまいこんだままだったのでしょうね。フリーマーケットに出店する際に、売りモノを探そうと倉庫を漁ったときに見つけました。何回かはフリマで商品として売りに出していたのですが、Mix Modernに合いそうだなということで我が家のモノに。
 変にゴージャスで装飾的なクリスタルだとひきますが、このデザインならいいと思いませんか?
 ギザギザとしたリムがアイシーな雰囲気で北欧調ですが、中心から放射状に拡がる丸みを帯びた花のような紋様にはアメリカンミッドセンチュリーを思わせるテイストがあります。ガラスが厚く、どっしりと重量感があり、安っぽくないのがいいですね。
 HOYAのクリスタルは世界でもトップクラスの透明度でその質の高さは海外でも定評があります。技術力と歴史はあるのですが、ビンテージ品は国内外のコレクティブル市場で一定の取引はあるものの、未だマーケットは確立されていない印象を受けます。決してデザインが悪いということはなく、選べばモダンリビングに使えそうなモノもありそうです。今後人気がでる可能性も秘めているかも…。
 まあ、我が家的にはガンガン日常使いしちゃうので、仮に将来的に人気がでたとしても、その時までエクセレントコンディションを保つことは不可能なのですけどね(笑)

Memo:
 HOYAクリスタルは日本が世界に誇るクリスタルメーカーです。HOYAは光学ガラスの専門メーカーとして1941年に創立、クリスタル事業は1946年より創業しています。HOYAの代表的な事業の1つとして50年以上の歴史をもち、オプティクス技術を導入して作られたクリスタルガラスの透明度は世界でもトップクラスです。その高度な技術力を活かした製品は国内のみならず海外での評価も高く、NYの直営店をはじめとし全米主要都市の高級百貨店にもインショップ展開をしています。


posted by Mami & Tetsu at 12:25 | Comment(2) | TrackBack(1) | テーブルウェア>グラス

Apr07,2005

#32 琉球ガラス(その4)

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琉球ガラスのボール

 琉球ガラスを紹介するのは今回で4回目ですが、やっと色付きのモノを紹介することができました。
 琉球ガラスの魅力の一つはやはりガラスの染色です。染色にはリサイクルした色ガラスによる染色と薬品による染色があるようです。薬品を使った方が思い通りの色が出て、発色も良いらしいのですが、リサイクルされる前は何のビンだったのか想像したりするのも楽しいですよね。茶色だったらビール瓶でしょうか…、それともリポビタンDかな?なんて感じに。
 今回紹介するボールは染色もきれいですが、目を惹くのはガラスに含まれた大量の気泡。#23の一輪挿しに比べて気泡の粒が大きく、気泡の隙間を光が透過し反射して輝きます。こういった気泡を大量に含むガラスは前回紹介したスウェーデンのガラス作家エリック・ホグランが多用した技法でもあります。ガラスに独特の質感を与えると共に、ガラスが作られる過程では液体であった事実を色濃く残しています。
 気泡を含まない縁取りのガラスはシックな色目のブラウンで着色されています。そして、このブラウンが縁から気泡の隙間に染み出しているかのようなグラデーションを作り出しています。大量の気泡を含む独特のガラスの質感とブラウンのグラデーションの組み合わせは秀逸で、潔いシンプルなデザインのボールに、これ以上ない個性を与えます。
 典型的な琉球ガラスとは趣が異なるとは思いますが、作り手の技量や感性で変化するのがハンドクラフトの特権です。今後の更なる変化に期待が高まります。
 モダンデザインという分野では、一部の昭和期の工業製品で再評価されているモノを除き、日本のガラス製品が出てくることはまれだと思います。でも琉球ガラスには本当にいいモノがあります。優しさと暖かみがある独特の質感のガラスはスローライフが提唱される昨今にピッタリだと思いませんか。若い作家が作りだす新たなデザインもなかなかですよ。日本の一番暑い島が生み出す、懐かしくて新しいガラス器を我が家は今後も注目していきます。
 購入したのは恩納村にあるグラチッタ[glacitta']さんです。万座毛近くの58号線沿いの海側、少々しなびた感じのする中に突如現れるモダンなお店です。
posted by Mami & Tetsu at 17:52 | Comment(0) | TrackBack(2) | テーブルウェア>グラス

Mar22,2005

#26 Liqueur Glass

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バカラ[baccarat]のリキュールグラス

 アンティークのバカラです。
 現行品のバカラでは考えられないような華奢なカットで、ガラスもとても薄く、繊細なデザインです。
 キラキラと外の光を取り込みながら細やかに反射する様子はとても優し気です。
 それでいながら存在感があり、高級な印象を与えるのはさすがバカラといったところでしょうか。
 リキュールグラスは正直言うとあまり使用しないアイテムです。日常的に食前酒を嗜まれる方ならともかく、普通はこんな小さなグラスは必要ないですよね。
 でもリキュールグラスばかりをコレクションする人がいるぐらい、とても魅力的なモノが多いアイテムでもあります。
 小さな中に美しさを凝縮するような、そんなグラス達に我が家も魅了されがち。値段が手ごろということもあり、ついつい手を出してしまいたくなりますね。
 結局飾るだけになるのですが、こういうモノがあるだけでちょっと部屋の雰囲気が変わります。場所もとりませんし、これからアンティークに手を出していこうかという方は手始めにリキュールグラスなんていかがでしょうか。

Memo:
 バカラについては#12 Glass bowlで詳しく書いてますのでそちらを参照して下さい。
posted by Mami & Tetsu at 21:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | テーブルウェア>グラス

Mar15,2005

#22 Art Deco Glass

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アール・デコ[art deco]のグラス

 今回紹介するのはアール・デコ期のグラスです。フランス製らしいのですが、メーカー等は不明です。
 おそらくこのブログを見られている方はモダンデザイン好きでしょうから、アール・デコという言葉は聞いたことはあっても、詳しくは知らない方も多いのではと思います。実は私もこの辺の用語は苦手でして、これから勉強が必要な分野です。おおざっぱな話しか出来ないので今回はMemoにせず、先に簡単に説明しておきますね。
 アール・デコは1920〜30年代ぐらいに流行したデザインのスタイルです。美術・建築・工芸・服飾などの幅広い分野で同様のスタイルが見られます。これより前の1900年代ぐらいのアール・ヌーヴォーと対比されることが多く、アール・ヌーヴォーが動植物等の有機的なモノをモチーフにし写実的・官能的で曲線的なデザインであったのに対し、アール・デコは抽象的・幾何学的で直線的なデザインです。またアール・ヌーヴォーが手工芸的であったのに対し、アール・デコは芸術を産業と結びつけた近代主義的なデザインでもあります。実際は必ずしもあてはまらないモノも多数ありますけどね…。
 アール・デコの方がモダンデザインとの相性が良さそうなのはなんとなくわかりますよね。しかし、モダンデザインと違ってアール・デコのデザインはあくまで様式美です。プロダクトデザインというアプローチは似ていても、モダンデザインには機能美を追求し無駄なモノをソギ落としている一面があります。それに比べるとアール・デコのモノはゴテゴテした印象を受けますね。でもヨーロッパにはこれらをうまく融合させている方達が多くいます。自分なりのスタイルで統一されたインテリアはとても素敵です。
 今回紹介するグラスはそんなデコの時代のモノです。琥珀色のガラスが美しく、側面のラインがシンプルながら良いアクセントになっています。放射状に角張った形状の足がデコを主張していますね。リキュールグラス程度の小ぶりなグラスです。
 これぐらいのグラスなら、簡単にモダンデザインにミックスできますよね。うまく調和させて気が付かないようにしているけど、実はアール・デコだよって感じ、良くないですか?
posted by Mami & Tetsu at 12:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>グラス

Mar02,2005

#12 Glass bowl

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バカラ[Baccarat]のガラス鉢

 モダンデザインというと古くても1940年代ぐらい以降のデザインをいうことが普通でしょうか…。我が家はその辺はあまりこだわらすに合いそうなモノをミックスしています。
 今回紹介するガラス鉢も100年以上前のモノで、一般的な区分ではアンティークでしょうね。でもとてもいい雰囲気で、#1で紹介したForm2000と並べてリビングボードに飾っていますが、調和がとれていますよ。
 「バカラひとつで気分はブルジョア」と言われるように、高級なイメージがありますよね。使っていてもやっぱりバカラだと思うと少し気分が違うのも確かです。
 グラスとしては高価ですが、買えないほど高いモノでもないですよ。ちょっとがんばれば買えるくらい。有名ブランドのバッグを買うことをイメージする分かりやすいでしょうか…。いいモノを買うのにそれなりの対価は必要ですが、実際に手に入れれば納得の品です。
 バカラというとエッチンッグによる装飾や大胆なカットのグラスをよく見かけますが、こちらは少し趣が違います。
 少し膨らみながら波打ったガラスは光を屈折させ綺麗な紋様を映し出します。縁の金彩が反射した光はガラスをほのかに金色に染めます。幾層にも重なり合った光がつくりだす紋様は100年前と変わらないのだろうな…なんて考えながら見とれてしまいます。
 ifさんという川西市のアンティークショップが、神戸のさんちかで催される骨董市にいつも出店しており、そこでMamiが気に入って買ったモノです。お店の方へは行ったことがないのですが、あまり大きいお店ではなく、催事に出店する都合で休むこともあるらしいので、近所の方でなければ骨董市狙いのほうが良いかもしれませんね。アンティークのバカラ、ウランガラス、ジュエリーを主に扱っており、非常にセンスの良い品揃えです。骨董市でも小ぎれいに店舗をつくる方なので、すぐ分かりますよ。

Memo:
 バカラは世界が認めるクリスタルガラスメーカーの最高峰です。1764年にフランスのロレーヌ地方の南部にあるバカラ村に建てられた工場が始まりです。1816年に同工場をクリスタル工場へと一新し、高級クリスタルの製造を開始しました。1823年にフランス国王ルイ18世がグラスセットを注文したのをはじめ、歴代の国王・大統領に愛用されてきました。その透明度、輝き、そして完成度の高いデザインにより「クリスタル・オブ・キング」と呼ばれています。
 バカラの初代ロゴは1860年にフランスと英国間の自由貿易が調印され、パリ商法登録商標第1号となっており、1936年まで全ての商品に紙製のシールのようなモノが貼られていました。シールが残っているモノも中にはあるようですが、大半は失われているため、アンティークのバカラにはマークないモノが多くあります。なお、これ以降のモノにはエッチングなどの加工技術により直接マークやサインが入れられています。


追記(2005/4/6)
 今日、帰宅すると晩御飯の準備がされており、テーブルの上にこのバカラの鉢が置いてありました。
 中にはらっきょうが山盛り。
 確かに我が家は「モノは使ってなんぼ」と思っていますが、まさかアンティークのバカラにらっきょうとは…、思わず目が点に。
 Mamiは普通に「ピクルスっぽく洋風にしたかったし、ガラスなら臭いもつかないでしょ」って、そのセンスに脱帽のTetsuでした。
posted by Mami & Tetsu at 12:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>グラス
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