May22,2008

~23 Keramiikka ja Lasi

keramiikka1.jpg

Keramiikka ja Lasi / Arabian 100-vuotisjuhlanumero 1973

 アラビア創立100年にあたり出版された書籍。すべてフィンランド語なので、文章の内容はさっぱり分からないのですが、おそらく会社の歴史などについて書かれているのでしょうね。パラパラと写真を見るだけでも当時の雰囲気に触れられるような楽しい本です。
 Kairaの記事を書くにあたり、同シリーズの発売年を調べるために、久しぶりに開きました。この書籍自体の発売が1973年ということもあり、1963年〜1973年のプロダクト製品の章にカラー写真が多くあり、発売年の記載もあるので、当初はこれを気に入って買った記憶があります。
 あらためて今になって見てみると、プロダクト製品もさることながら、約10ページにわたるアートデパートメントの写真が興味深いです。アラビアが、いかに陶芸家をアーティストとして重要視していたのか伝わってきます。同社はロールストランドの子会社として発足し、当初はコバルトで絵付けを施した磁器やタイルを生産していましたが、デザイナーを起用した製品群により発展・独立した経緯があり、アート部門を重要視するようになったとか。表紙の青い皿とは対照的な裏表紙のカイアピネンの作品の写真は、そんな歴史を象徴的に表しているかのようです。
 掲載されたアートピースの数々は、どれも素晴らしいです。窯変が生み出す複雑な釉薬や陶肌には、日本的な陶芸の美と酷似している部分がある一方で、フォルムやレリーフ等には確実に文化の違いを感じますね。この馴染みやすさと新鮮さのバランスが、なんとも魅力的なのです。こういう感覚がプロダクトラインにも通じるところがあり、日本で北欧系ヴィンテージが支持されているのかなと思ってみたりします。
 このアートピースの章を執筆したのは、同社でプロダクトラインのデザイナーとして名を馳せたプロフェッサー カイ・フランク。フィンランドデザインの良心を称された彼が、アート部門の歴史や作品をいかに論じているのか、とても気になるところなのですが、残念ながらフィンランド語ではどうしようもないですね…。


posted by Mami & Tetsu at 19:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本
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