Oct19,2005

#76 Stella

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チュリキ・サルメンハラ/クリッキ・サルメンハーラ[Kyllikki Salmenhaara](フォルム),ライヤ・ウオシッキネン[Raija Uosikkinen](デコレート)デザインのアラビア[Arabia]製カップ&ソーサー / SS-Model Stella

 アラビアというとストーンウェアや陶器のイメージが強いのですが、こちらはめずらしく白磁です。アラビアが磁器を作ること自体がめずらしい訳ではないのですが、最近のちまたの人気はS-Modelに代表されるような少し重量感がある厚手のモノが中心ですので目新しく感じますね。フォルムもシャープでモダンです。暖かみのあるポッテリとしたデザインが好きで北欧ビンテージを集めているような方には、もしかすると好みが合わないかもしれませんが、我が家はこういうモノも大好きです。このところサイドバーで紹介し続けているForm2000もシャープなフォルムの磁器ですから、これが好きなのも当然ですよね。
 これまでにも何回か登場しているTRUSSさんで購入しました。TRUSSさんは西区の伊川谷というところにあるお店。店舗はあまり広くはありませんが、非常に多彩な品揃えで我が家好みのセレクト。北欧に特化したお店ではないのですが三ノ宮でもお目にかかれないようなレアなビンテージに巡りあえます。もっとも伊川谷という立地もありビンテージ類は実店舗ではあまり売れず、ほとんどがネット販売らしいのですが、我が家的には実物を見て買うことができる、とてもありがたいお店。うっかり物欲を刺激されて色々と買い込んでしまいそうになる危険なお店でもありますが…。
 これを買った日も近くに用事があったついでに立ち寄ったのですが、やられてしまいました。まだ値札も貼られていない状態のアラビア、ロールストランド、ヌータヤルビなど、かなりヤバイ状態。このカップも同じカタチで4種類のパターンがあり、すっかり買う気で、どの柄がいいかなぁなんて選び始めてしまいます。2種類を購入しましたので、もう一つは次回に紹介しますね。
 このブログではこれはどこの製品で誰のデザインだとか説明していますが、買う時には全然知らずに、後から調べていることも多いです。特に実物を見て買う場合は、お店の人と相談したりはしますが、モノが良ければ買うということも珍しくありません。どんなに名デザイナーが作った価値ある作品でも、自分の好みに合わなければ意味がありませんしね。このカップもアラビアのビンテージだということは分かりますが、それ以上のことは不明でした。でも、この端正なフォルムと、繊細なパターンがとても気に入り、購入を決めました。
 アラビアの本で調べてみるとSS-ModelのStellaというシリーズということが分かり、ネットで探すとbiotopeさんが同じモノを売っていました。biotopeさんのサイトはこういった情報が非常に詳しく載っていますので参考になります。TRUSSさんに聞いた話では、本人的には何でも知っていないといけないような状態になってしまい大変だったりするらしいですが…。biotopeさんのサイトによるとSS-Modelのフォルムデザインはチュリキ・サルメンハラで、このStellaというパターンのデコレーターはライヤ・ウオシッキネンとのこと。アラビアでも屈指のビッグネーム2人のコラボ。思いがけず良いモノを手に入れました。ちなみにStellaとはStarの意味、星の輝きをイメージしたデザインとのこと。
 実物を見て、気に入って買ったモノですが、こういうことが分かると箔がついた感じがしてうれしいです。TRUSSさん&biotopeさんに感謝。

Memo:
 チュリキ・サルメンハラは1915年出生のフィンランドのデザイナー、陶芸家であり教育者です。1947年〜1961年までアラビアのデザイナーとして活躍しました。1950年からアートデパートメントに在籍し、独自の生産体制でフォルムデザインのみならず釉薬の仕上げまでを手掛けます。土や釉薬を継続的に研究・開発し、焼成時の基材の化学変化など、素材に対する包括的な理解を深め、自らの作品に活かします。アラビアで活躍した後は、その豊富で論理的な知識をもとに教壇に立ちます。フィンランドにおける陶芸教育における改革者とも呼ばれ、1981年に亡くなるまでの20年の間フィンランドの陶芸分野のレベル向上に不可欠な存在でした。フィンランド陶芸の国際的な名声に最も貢献した人物の一人で、ミラノ・トリエンナーレでは1951年銀メダル、1954年ディプロム・ドヌール(名誉賞)、1957年グランプリ、1960年金メダルを受賞しています。
 ライヤ・ウオシッキネンは1923年出生のフィンランドのデザイナー。1947年〜1986年の間にアラビアでデコレーター(装飾デザイナー)として活躍しました。フィンランドの物語をモチーフにしたイヤープレート、モノクロで繊細なタッチの絵柄のEmilia、可愛いオレンジやイチゴ柄のJam Potなどが有名なPomanaなど、幅広い作風ながら、いずれも北欧らしい温かみのあるデザインで人気があります。カイ・フランク[Kaj Franck]やウラ・プロコッペ[Ulla Procope]など当時のアラビアを代表するデザイナーの作品のデコレートも手掛けています。
[参考文献:biotope / Arabia Museum


posted by Mami & Tetsu at 12:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
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