Aug02,2005

#60 DANS LA NUIT

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ルネ・ラリック[Rene Lalique]デザインの香水瓶 / 香水瓶ウォルト《真夜中》 Flacon WORTH《DANS LA NUIT》

 今回はラリックの香水瓶です。ラリックほど著名であれば名前ぐらいは聞いたことがあるという人は多いと思います。実は私も名前は知っていましたが、詳しいことはあまり知りませんでした。骨董市でガラスケースの中に飾られているモノを眺めては、あんな感じの作品の人なんだなーというぐらい。相当な値段がしますし、好みのモノが少ないこともあり、詳しく知ろうという意欲があまりなかったように思います。
 でも、憧れのような感覚は常にあり、良いモノとの巡り合わせがあれば将来的には何か欲しいなと思っていました。そして、その時は意外なまでに早くやってきました。
 以前にMamiが骨董店でバイトをしていたと書いたことがありますが、そのお店が京都骨董祭へ出店するということでMamiも手伝いにいきました。その時に他のお店で売られていたモノ。長部玉美さんというアンティーク業界では名の知れた方がされているお店で、骨董市なんかで売っていいの?というような凄い品揃えのお店。Mamiがバイトしていたお店の方が知り合いで、口利きをしていただき、お安く買うことが出来ました。さすがにそのままの売値では手が出せなかったと思いますし、骨董市では業者の質もピンキリですが、長部さんならお墨付きをいただいたようなものです。とてもいい巡り合わせに感謝。
 ラリックというと何を想像しますでしょうか。女優サラ・ベルナールが熱愛した宝飾品、ワゴン・リ社が製造したオリエント急行の客車のインテリア、日本でしたら朝香宮鳩彦両殿下邸宅(現・東京都庭園美術館)の正面玄関の女神のガラスレリーフかもしれませんね。アールヌーヴォー期〜アールデコ期まで常に時代の先端で活躍した方ですから、イメージするモノは人それぞれだと思いますが、香水瓶と答える方も多いと思います。
 香水瓶はラリックがガラス工芸の道へと進む転機となったアイテムで、300点近いデザインをコティ、ゲラン、ニナ・リッチ等の香水商に提供しています。建築装飾に傾倒し、豪華客船の内装を手掛けていた時期であってもデザインを続けていた、ラリック本人にとっても思い入れの強いアイテム。
 これは高級婦人服メーカーのウォルト社からの依頼で1924年にデザインされたフランス語でDANS LA NUITという名の香水瓶。英訳するとIN THE NIGHT、日本では真夜中と呼ばれています。香水瓶の表面に星柄が散りばめられています。よく見かける真夜中シリーズは、表面が深い青色で、星の部分のみが透明で、中の香水が透けて輝き、星空のように見えるデザイン。でも、我が家のモノは全て透明。ガラスが白っぽく見えるのは、実は乳濁した香水が瓶の内側に残っているため。買った時からこの状態でした。ラリックが意図したデザインではありませんが、このまだらな乳白色具合が本当に良い雰囲気でとても気に入っています。好みの問題ですが、もしこれが普通に青かったら買っていなかったでしょうね。
 この瓶にどういう香水が入れられていたのか知らないのですが、ラリックは目には見えない香水の香りを瓶で表現したと言われています。真夜中の香りって…、ちょっと怪しげですね。

Memo:
 ラリックについては、資料の持ち合わせもなく、明らかに知識不足です…。詳しいことを知りたい方はウィキペディアへのリンクを貼っておきますので、ご参照下さい。
Link:ウィキペディア[Wikipedia]>ルネ・ラリック

Tips:
 ラリック社は現在でもガラスメーカーとして活躍しており、デコ期のデザインで作り続けている製品もあります。ただし、一般的にアンティークとして評価されるのはルネ・ラリックが存命していた1945年までの製品。1945年までの製品にはR.LALIQUEのサインが付されており、以後の製品はR抜きのLALIQUEのみのサインとなります。最低限の知識として必要ですが、実際はサイン自体がないモノがあったり、R.LALIQUEとサインされたニセモノがあったりしますので、素人判断はできませんけどね。ちなみに我が家の香水瓶はR.LALIQUEです。

追記(2005/8/4)
 その後、ネットで検索をしていたら真夜中シリーズは透明のガラスのモノ、青色のガラスのモノ、透明ガラスを青色に着色(パティネ)したモノの3パターンが作られていたことが分かりました。青パティネのモノは星柄部分が無着色で透明になっていて、中の香水が透けて輝きますが、青色ガラスのモノは星柄部分も青いようです。以前に私が見たことがモノはどうやら青パティネだったようですね。
 また、大きさも様々なモノがあり、香水瓶以外にも、ディスプレイ用に作られた大きなモノや、パウダーケースなどもあったようです。


posted by Mami & Tetsu at 17:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 置物>オブジェ
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