Jul18,2005

#57 Polygon

teaset.jpeg

タピオ・ウィルカラ[Tapio Wirkkala]デザイン のローゼンタール[Rosenthal]製ティーセット / Polygon

 今回紹介するのは巨匠タピオ・ウィルカラの作品。ローゼンタールのスタジオライン[Studio Linie]のデザイナーとして活躍していた1964年に発表したポリゴン[Polygon]シリーズのひとつと思われます。よく見かけるのはコーヒーセットで、ティーセットが載っている資料を私は持っていないのですが、このカタチは完全にポリゴンですよね。写真では分かりにくいかもしれませんが、カップやポットは16角形です。このシリーズは取っ手のカタチもいいですね。絶妙なバランス感が大好きです。
 和骨董の印判にありそうな雲のようなパターンが施されており、パッと見ると和モノの磁器かと思うデザイン。白磁にコバルトという色合いが余計にそう思わせるのかもしれません。スタジオラインは奇抜なものも多いためシンプルな色使いが異色にも思えますが、良く考えればローゼンタール自身の得意分野でもありますね。
 もともと磁器は中国や日本からヨーロッパ諸国へ輸出されていたモノ。その後、自国で作成することに成功し、現在私たちが洋食器として総称するモノへと独自の発展をしてきました。ローゼンタールはドイツでは若手とはいえ伝統ある窯の一つです。その窯が外部デザイナーを起用したモダンなラインで作成した作品に、和風のテイストを感じるのは不思議な感覚ですね。回り回って現在は我が家にやってきて、和骨董と共に食器棚に収まっているのも何かの縁でしょうか。
 そんなふうにモノにまつわるアレコレを自分勝手に想像しています。ただ好きなモノを集めるのもいいのですが、そんなことを考えるのも結構好きなんですよね。このブログは「ターゲットは自分」なので垂れ流しにしていますけど、酒の席で酔っぱらって、こんなことばかり言っていたらドン引きだろうな…。気を付けなくては。

Memo:
 タピオ・ウィルからは1915年出生のフィンランドのデザイナー。戦後デザインにおける最重要人物で、#53でも記載しているようにティモ・サルパネヴァ、カイ・フランクと共にフィンランド三大デザイナーと称される巨匠です。1947年にイッタラ[Iittala]社が主催のガラス器コンペで最優秀賞を受賞したことにより、その地位を確かなものとします。フリーのデザイナーとして活躍し、イッタラ社のガラスデザイン、ローゼンタール社の磁器デザイン等で数々の名作を残します。その活躍の幅は広く家具やパッケージデザイン、同国の紙幣までデザインしています。彼のデザインは彼自身が育ったフィンランドの自然からインスピレーションを受けており、有機的で流れるようなフォルムを特徴とします。
 ローゼンタールについては#1で詳述していますので、こちらを参考にして下さい。
[参考文献:biotope / 13th floor


posted by Mami & Tetsu at 09:04 | Comment(0) | TrackBack(1) | テーブルウェア>陶磁器
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

「サル」ついで・・・
Excerpt: 今日は、 さるのこしかけ に さるすべり にさるネタ が多いので、もう一発いっときましょか       デンマークのサルの玩具の紹介です。      詳細に..
Weblog: 北欧アラカルト
Tracked: 2005-07-22 12:31
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。