Jun03,2005

#50 印判の小皿(その1)

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印判の小皿(その1)

 我が家は和骨董もとても好きです。最近は落ち着きましたが、かなりハマってお店や市に通っているうちに誘われてMamiは骨董店でバイトしていた時期もありました。
 モダンデザインに和骨董はイマイチではと思われる方もいるかもしれませんが、全然そんなことはありませんよ。特に食器類はいいです。和食や中華を盛るのに白いお皿や作家モノの粉引きの陶器などもいいのですが、和骨董は抜群の相性です。藍色に染められた磁器は盛った食材を引き立てますよ。なによりモダンデザインと合うと我が家は思っています。
 和骨董と一口に言っても、その幅はとてつもなく広くそして奥深いです。骨董市でもガラクタのようなモノから考古学的価値のあるモノまで、実に様々な時代・種類・価格のモノが玉石混交で売られています。少し敷居の高さを感じるかもしれませんが、我が家が集めているモノは骨董初心者に良く薦められている印判や安めの染付けが中心です。印判は単価が安く、普段使いが出来るのでいいところ。選ぶ際にも特別な知識は必要ありません。キズやヒビには注意した方がいいですが、日用品ですので細かいことは気にせず、自分の好きなデザインを選べばいいと思います。値段の相場は何回か骨董市を回ったり、お店をみたりしているうちに、なんとなく分かってきます。最近はオークションへの出品もあるようですので、こちらをチェックしてもいいかと思います。
 意外に幾何学な紋様を描いたモノが多くあり、これがお薦めです。今回紹介するのはお気に入りの幾何学な紋様の小皿2枚。あえて#7のコーヒーテーブルと#8のラグが背景に写るように写真を撮りましたが、違和感ないと思いませんか?特に下のお皿に描かれた放射状に拡がる丸のパターンは北欧のテキスタイルにでもありそうでしょ。骨董特有の古びた雰囲気はビンテージの家具類に溶けみます。自分の国の良いモノが手頃な値段であるのに、これを使わない手はありません。
 とはいえやりすぎは禁物です。適度なミックス具合が大切ですね。欧米の方が自国のモノと他国のモノを自分のセンスで組み合わせ、独自のテイストで調和させているインテリアに憧れます。日本に住んでいるならば、やはり日本のビンテージも取り入れたいですね。まだまだ色々と持っていますので今後は和骨董の紹介もしていきます。更なるミックスモダンへ向けて。

Memo:
 「印判(いんばん)」とは陶磁器に絵付けをする技法のひとつで、この技法により絵付けされた器の総称でもあります。一般的には江戸時代の後期から昭和の初期までに作られた磁器を指します。端的にいうと絵付けをスタンプ又はプリントで行います。ハンコ判や平判による捺印、型紙を使った擦り付け、エッチングした銅版による転写などの手法があります。それまで絵付けは手書きにより施されており、手書きの手間を省き大量生産を可能とした技法が印判です。ちなみに手書きのモノは「染付(そめつけ)」と呼ばれています。
 骨董市などでは明治から大正にかけての印判を良く見かけます。基本的には大量生産されたモノで、いわば庶民の生活用具であったため、手頃な価格で買うことができます。時代を色濃く反映した戦時色の強いモノや外国の人々や風景をモチーフにしたモノなど非常に多彩な図柄があります。希少価値のある図変りのモノはヘタな染付けよりも高値で取引されています。
 印判と染付けの見分けは素人でもなんとなくできます。顔を近づけて柄をよく見れば手で書いている筆跡の有無がわかります。当時のプリント技術はそれほど高度でもないですしね。ただし、スタンプした上に手書きしているモノもあったりして、判別つきにくいモノもしばしば。印判を伊万里の染付だなんて言って高額で売るような人(海外のオークション以外ではめったに見ませんが…)は困りものですが、日常的に食器として使うモノでしたら、デザインが気に入りさえすればどっちでもいいのですけどね…。


posted by Mami & Tetsu at 17:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
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