Mar04,2007

#141 Match Box

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ニルス・トーソン[Nils Thorsson]デザインのロイヤル・コペンハーゲン[Royal Copenhagen]製マッチ箱 / Baca

 今回は、ロイヤル・コペンハーゲンのファイヤンス[Fajance]窯の製品を紹介。
 ファイヤンス窯のバッカ[Baca]やテネラ[Tenera]のシリーズは、このところ人気の北欧アイテムとは少し趣きが異なりますが、北欧モダン最盛期を代表するアイテムの1つで、その独特の雰囲気と存在感で、北欧系のみならず欧米のミッドセンチュリーファンにも人気があります。
 ロイヤル・コペンハーゲンというと、白磁にコバルトの絵付けのイメージをしている方も多いと思いますが、ファイヤンス窯は全然イメージが違いますね。これには会社の合併が絡んでいるようです。この辺のことは詳しくないので、ざっくりした話になりますが、ロイヤル・コペンハーゲンは1882年にアルミニア[Aluminia]という製陶会社に買収されています。合併後はロイヤル・コペンハーゲンの社名を使用しましたが、アルミニアのブランドも並存していました。1960年代にアルミニアのマークは廃止し、ロイヤル・コペンハーゲンに統一され、ファイヤンス窯と表記されるようになりました。つまり、ファイヤンス窯はアルミニアの系譜上にあるので、いわゆるロイヤル・コペンハーゲンとは異なった製品群になっている訳です。
 バッカ・シリーズの代表的なデザイナーがニルス・トーソン。落ち着いた色使いながら、プリミティブ・アートのような力強いデザインを多く手掛けています。何とも魅力的な図柄が多いのですが、個性が強いので好き嫌いが分かれるかもしれませんね。これは鳥をモチーフにしたパターンで、モスグリーンとベージュの中間ぐらいのシックな色目。
 同じパターンで様々なアイテムが作られています。角皿、花瓶、タイル、ライトスタンドあたりはよく見かけるのですが、マッチボックスは珍しいと思います。陶器製のケースの中に、紙製の箱が納められていて、擦り紙ための開口部と箱を押し出すため穴が開けられています。こんなマッチ箱を使っていたなんて、粋な暮らしですよね。
 我が家的にマッチ箱が必要な訳ではないのですが、アイテム的に面白くて、つい惹かれてしまいました。普段は飾りにしているのですが、実はマッチ箱なんだよって感じがいいなぁって、誰に見せるわけでもないのですけどね…。

Memo:
 ニルス・トーソン(1898年出生)はデンマークの陶磁器デザイナー。1912年からロイヤル・コペンハーゲンに見習いとして参加、1917年にRDA(Royal Danish Academy of Arts)を卒業。1975年まで60年以上に渡りロイヤル・コペンハーゲンで活躍しました。アルミニア窯のストーン.ウエアの技術をスタジオで学び、同社のプロダクトラインのデザインを手掛けました。また、スタジオにおいて数々の陶芸作品を制作しました。1925年パリで開催されたExposition Internationale des Arts Decoratifsでゴールドメダルを受賞しています。


posted by Mami & Tetsu at 12:14 | Comment(2) | TrackBack(1) | 置物>その他
この記事へのコメント
これは珍しい!初めて見ます。いいですね〜!Nils Thorssonの鳥モチーフの美味しいエキスが凝縮したような逸品だと思います。確かに花瓶や角皿はよく出回っていて、「ああ、シックな例の鳥さんね」と手にすることがあるのですが、なかなか決め手に欠けて、毎回見送ってきました。でも、これはいいですね。デンマークのサイトを巡回するより、Mami & Tetsu さんのところを拝見するほうが、ずっと良い物が拝めます!
前から、もしかしたらNils Thorssonもお好きではないかしら?と思っていたら案の定、こんなに洒落た物を持っていられるんだから、参りました(笑)

アルミニア窯、いまはファイヤンス窯は発色がいいから好きなんです。いまでも緑と青の発色にはいつも感心しています。押しの強い色加減がなんともいえない味で(笑 こういうシックな色合いのものも復活してほしいですね。アルミニアの稼ぎ頭のTRANQUEBAR は今でもデンマークで根強い人気があるようですし、アルミニアの底力、恐るべし!です。
Posted by 耳子 at 2007年03月06日 08:01
マッチボックスって、やっぱりデンマークでも珍しいんですね。
なかなか決め手に欠けるっていう耳子さんの気持ちよく分かります。
それまで骨董市で手ごろな値段のモノがあっても、なかなか買うにはいたらなかったのですが、これを見たときにはピンってきました!

アルミニアの色や質感っていいですよね。
日本では、一部のコレクターにしか知られてない気はしますが、その一部の人たちが熱狂的だったりしますね(笑)
Posted by Mami & Tetsu at 2007年03月07日 21:18
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