読谷山焼の中皿
これまで琉球ガラスをいくつか紹介してきましたが、沖縄には良い焼物もあります。沖縄では焼物のことを「やちむん」といいますが、今回紹介するのは読谷村に窯のある読谷山焼のやちむんです。
読谷村には「やちむんの里」と呼ばれるやちむん工房が集まった集落のようなところがあります。(詳しくはMemoをご参照ください)それぞれの工房が個性をもっており、作風にも幅があります。今回紹介するお皿は比較的よく見かけるデザインのモノです。
独特の薄黄色の化粧土の上にポツポツと茶色や深緑の色を落とすかのようにして大胆に柄が描かれています。真ん中に釉薬がのっていない輪がありますが、これは蛇の目とも呼ばれ、お皿や椀を積んで焼く時に高台がくっつかないするために、釉薬を掻き落とした跡です。この輪がないモノは一番上において焼かれたモノで、数が少なく、こちらを好まれる方もいます。でも我が家は輪があるモノの方がデザイン的に好みですね。土っぽい雰囲気を引き締めるアクセントとなっており、モダンです。
ただし輪の部分は釉薬がのっていないため吸水性があり、そのまま汁物などを盛ると吸ってしまい、色や匂いが残ります。この手の食器を使う場合には、買った時に一度食器をゆでたり、米のとぎ汁につけたり、または使う前にぬるま湯に漬けておく方が良い等とよくいわれます。でも、買った時に一度ぐらいは処理をしますが、毎回使うたびにぬるま湯に漬けるのは手間がかかるため我が家ではしていません。盛ったまま長時間置いておくことは避けた方がいいですが、食事の間盛っておくぐらいでしたら多少は色が残りますが問題なく使えていますよ。好ましい使い方でないのかもしれませんが、堅苦しく考えて面倒になり、使わなくなってしまうのでは本末転倒ですしね。気楽に普段使いしています。
最近の北欧ブームで陶器類も人気があります。卓越したデザインながら暖かみのある優しい雰囲気がいいですよね。でも、日本にもいいモノがありますよ。読谷山焼の素朴でおおらかな味わいのある陶器はいかがでしょうか。デザインもとても良く、特に北欧系のモダンに合わせやすそうですよ。
購入したのはやちむんの里の共同売店です。神戸でしたらBEAMSのモダンリビングに「何故?」と思うほど大量に置いています。ただし現地と比べると値段は高いですね…。
Memo:
「やちむん」とは、沖縄で焼き物のこといいます。東南アジアとの交易により南蛮焼の製法を学んだことが始まりです。
座喜味城跡の近くにある「やちむんの里」は、やちむんの工房が集まってひとつの集落のようになっていることでそう呼ばれるところ。伝統的な登り窯は薪を燃やした黒煙があがるため、市街地での製作が難しくなり、今から30数年前に各地の陶工が読谷に移り住んできたのが始まりです。窯元は大きく「読谷山焼」「読谷山焼 北窯」「読谷壷屋焼」に分かれています。「読谷壷屋焼」は、人間国宝である金城次郎さんが壷屋から移って工房をかまえたもの。現在ではそのお子さん達が引き継いでいます。「読谷山焼」は、4人の陶工が移りすみ9連房の共同登り窯をつくりました。美しい赤瓦の登り窯はやちむんの里のシンボル的存在です。「読谷山焼 北窯」は、読谷山焼の各工房で修行していた4人が独立してつくった窯です。北側にあるので「北窯」と名づけたとのことです。それぞれの工房は、個性豊かなやちむんを作っています。購入は共同売店や工房併設のギャラリーでできます。
読谷山焼の読み方は「ゆんたんざやき」または「よみたんざんやき」です。読谷村がある沖縄中部地域の旧称である読谷山(ゆんたんざ)がその由来。
我が家は行ったことがないのですが、恒例の「やちむん市」もあります。窯から出したばかりの新作や、お買い得品などが並ぶらしいです。一度行ってみたいけど市に合わせて沖縄に行くのは少し難しいかなあ…。
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