Nov06,2011

~41 Eva Zeisel

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エヴァ・ゼイセル[Eva Zeisel] by Lucie Young

 テーブルウェアを中心としたプロダクトデザイナーとして知られるエヴァ・ゼイセル[Eva Zeisel]をピックアップした書籍。
 クロニクル・ブックス[CRONICLE BOOKS]というサンフランシスコの出版社が発刊していたCONPACT DESIGNE PORTFOLIOというシリーズの1つです。
 小型サイズながら、写真を多用した内容はヴィジュアルに優れ、また文章も分かりやすく端的にまとめられています。
 同じシリーズでネルソンやヤコブセンなどがあったので、見たことがある方もいるのではないでしょうか。他にもジャン・プルーヴェ[Jean Prouve]があるかと思えば、カリム・ラシッド[Karim Rashid]があったりと、そのセレクトもあなどれません。
 中国で製本を行っていたようですが、このクオリティーで定価$12.95という、恐るべきコストパフォーマンスのデザイン本。
 残念ながら、現在は絶版のようで、クロニクル・ブックスのオンライン・ショップでもストックが切れたものはそのままです。
 幸いエヴァ・ゼイセルは現時点ではストックがあり、新品が手に入ります。
 ゼイセルの入門書として最適の一冊です。

Memo:
 エヴァ・ゼイセルは1906年ハンガリーの出身のプロダクトデザイナー。初期はロシアでも活動をしていましたが、戦争を機に米国へ移住。インハウスのデザイナーではなく、フリーランスとして活躍し、数多くのメーカーでデザインを手掛けました。最も有名な製品は、レッド・ウィングで手掛けたタウン・アンド・カントリー[Town and Country]シリーズ。米国らしい色使いが豊かなカジュアルダイニング向けのテーブルウェアで、コレクターズアイテムとして定着しています。
 オーガニックなフォルムデザインがゼイセルの持ち味で、そのセンスが一番に発揮されたのは白い食器でした。キャッスルトン[Castleton China]のミュージアム[Museum]シリーズ、ホールチャイナ[Hall China]のトゥモロウズ・クラシック[Hallcraft / Tomorrow's Classic」シリーズやセンチュリー[Hallcraft / Century]シリーズなど。当時の流行であったカジュアルダイニングではなく、フォーマルなスタイルを現代的にデザイン。その優美なデザインは、テーブルウェアのデザインに新たな流れを生みました。
 静謐なデザインの中には、自然の一部を切り取ったような生命感があります。ミニマルな工業製品の中に温かみを携えながら、決して工芸的にはならない現代的デザイン。日本での知名度は低めですが、米国ではモダン期を代表するデザイナーの1人として高く評価されています。


posted by Mami & Tetsu at 10:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑貨類>本
この記事へのコメント
はじめまして・・・昨晩偶然、この素敵なブログに遭遇しました。

私も彼女の大ファンで、そのゆるいラインのデザインにとても癒されています。

私は長年NY近郊に暮らしているせいか、戦後、Evaがデザインし、日本の大和陶器が製造し、Schmidが米国での販売をした一連の物には郷愁さえ覚えます。

100歳を過ぎた現在でもアシスタントと一緒にデザインをし、作品を世に送り続けるEvaに乾杯!

Posted by NYマム at 2011年11月08日 00:55
NYマムさん、はじめまして。

NY近郊にお住まいですか!羨ましいです。
実際に住むと大変なことも多いのだとは思いますが(特にこれから冬は寒そう…)、やっぱりNYは憧れの都市です。

Eva Zeiselは日本の製陶会社との関係も多々あるのですが、日本では意外なまでに知られていませんよね。
こうしてブログを通じて、彼女のファンの方と知り合えて、とても嬉しいです。
Evaに乾杯!
Posted by Mami & Tetsu at 2011年11月08日 22:16
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