Sep05,2006

~11 クラフト入門

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クラフト入門 by 内田 邦夫

 一見してリンドベリのデザインだと分かる花挿しの表紙が印象的な本。30年以上前の古本ですが、北欧ヴィンテージのファンには有名な書籍ですよね。
 保育社が出版していたカラーブックスというシリーズの本のひとつ。B5版の小さな本の中にはカラー写真が満載です。同シリーズは、取り上げる内容は様々ですが、いずれも懐かしい昭和の香りがする写真ばかりで、幅広い層に支持される古本の定番的存在。
 本書では、当時の世界のクラフトを紹介しています。日本のクラフト運動が戦後北欧クラフトの影響を受けて生れたこともあり、その中心となるのは最近ヴィンテージが人気の北欧製品です。リンドベリ、リサ・ラーソン、カイ・フランク、フリードベリ、サルメンハーラ、カイ・ボイスンなど、まるで最近の何かの雑誌の北欧ヴィンテージ特集を見ているかのような内容。
 この辺の北欧クラフトは、かつて日本でも百貨店を中心に取扱いがあったという話を聞いたことがありますが、これだけまとまった内容の書籍が当時にあったことには驚きました。
 「クラフト」を直訳すると「工芸」になりますが、当時の日本における工芸と世界に定着しているクラフトの意味合いは大きく異なることを、世界の実情を紹介しながら問題提起しています。入門と銘打ってはいますが、裏付けがしっかりしたアカデミックな論述は、日本のクラフト運動に貢献した著者ならでは。高度成長期の中で、変化する日本人の生活スタイルと、伝統から抜けきれない工芸文化が混在していた、当時の雰囲気がリアルに伝わってきます。
 古本なので、古書店かオークションで手に入れることが出来ます。値段は古書店の方が安いとは思いますが、探す手間がかかりそうですね。探すこと自体が好きな人は別にして、オークションのアラート機能を利用して出品を待つ方が簡単かなと思います。まぁ、汚れ等が確認できないデメリットもありますが…。


posted by Mami & Tetsu at 19:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本
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