Feb13,2005

#1 Form 2000

form2000.jpeg

レイモンド・ローウィ[Raymond Loewy]デザインのローゼンタール[Rosenthal]製コーヒーセット / Form 2000

 何を1番に紹介するか悩みましたが、これに決めました。
 カップ&ソーサ、ポット、クリーマー、シュガーポットのセットです。
 モダンなフォルムの繊細な白磁にゴールドとグレーシルバーの2色のストライプ。洗練された無駄のないデザインがすばらしく、一目見て心を奪われました。
 デミカップとポットという組み合わせは我が家ではあまり活躍する場が少ないのが残念ですが、飾っておくだけでも十分なのでリビングボードに置いています。ストライプの色目に高級感があり、これがあるだけで周囲の空間が引き締まります。
 デザイナー・メーカー共に非常に有名ですが、いわゆるモダンデザインとわれる分野では比較的登場することが少ないかもしれませんね。でもローゼンタールのスタジオラインには良いモノが多いので、また何か紹介できたらと思っています。
 このセットは京都骨董祭にてMomoさんの店で購入したモノです。センスの良いこぎれいなモノを多く扱っている方で、また機会があればどこかの催事でお会いしたいです。

Memo:
 レイモンド・ローウィ(フランス出生)は、アメリカのインダストリアルデザイナーのパイオニアといわれています。「口紅から機関車まで」というキャッチコピーどおり、アメリカをはじめ世界中で非常に幅広いモノのデザインを手掛けています。おなじみのラッキーストライクのパッケージもローウィのデザインです。
 ローウィはローゼンタールで1952年から1961年にかけて仕事をしており、今回紹介したセットはこの間にデザインしたForm 2000というシリーズです。Form 2000は1954年から1977年の間に製造され、その後クラシック[classic]シリーズとして1984年から1990年に再製造されています。ちなみにクラシックシリーズであればマークに「classic」と入っているはずですが、我が家のモノには入ってないので古い方かなと…、希望的観測です。マークについてご存知の方いましたらご教示ください。
 ローゼンタールは、ドイツの南西、チェコとの国境近くのゼルブという町にある窯です。若くしてアメリカに渡り陶器輸入会社で働いたフィリップ・ローゼンタールが1879年に同地で開いた工房がはじまりです。他のヨーロッパの窯と比べると歴史的には若手ではありますが、一代で急速な発展を遂げ、ドイツを代表する窯の一つとなりました。伝統的なデザインの陶磁器以外に1961年から外部デザイナーを起用したスタジオライン[studio linie]というシリーズでモダンな製品を多くつくっています。タピオ・ウィルカラ[Tapio Wirkkala]、エミリオ・プッチ[Emilio Pucci]といった強力な面子もデザイナーとして起用されています。高い技術力を持つファクトリーと先進的なデザイナーのコラボレーションにより作り出された製品は秀逸です。

 余談ですがMamiはエミリオプッチ狂いです。梅田にオンリーショップができ、偶然にも友達が店長になっていたことはMamiのこづかいに今後大きな打撃を与えていくことは容易に想像がつきます(笑)

追記(2005/5/16)
 このシリーズは本当に優れたデザインだと思っているのですが、ちまたの人気はイマイチのようです。ドイツやアメリカでの取引は盛んですが、日本ではあまり見かけません。私的には「なぜ?」と思うぐらいですが、単に流行の問題でしょうか…。
 eBayでの出品をチェックしていると非常に多彩な柄があることが分かります。何種類かあることは知っていたのですが、予想以上にそのバリエーションは多いようです。studio linieでBjorn Wiinbladが柄をデザインしLoewyとのダブルネームになっているモノもあります。まとまった資料がないかと思っていたところ、ドイツのコレクターと思われる人が個人的に収集したと思われるForm2000の画像をHPで公開していました。その名も『form2000.net』(笑)全てを網羅できるほどではありませんが、ネット上でこれだけまとまった画像が一度に見られるのはありがたいことです。非常にそそられる柄のモノもあります。興味のある方はぜひどうぞ。
 ちなみに先日idealさんに行った時にBjorn Wiinbladデザインのゴールドの柄が描かれた小さめのform2000のベースが売っていました。さすがのコアなセレクトです。

追記(2005/9/14)
 マーク(窯印)の件ですが、とりあえず解決しました。普通にローゼンタール社のサイトにマークの一覧が載っていました。ものすごい種類のマークが使われていたため、掲載されているのはごく一部だけですが、やはりClassicではないようですね。1957年以降のマークですので、これで1957年から製造終了の1977年の間までは確定です。大量にあるマークを見分けること素人には難解なことですが、エキスパートになればマークから真贋と製造年が判断できるらしいです。ローゼンタールではマークだけでなくImage Data Bankという自社製品のデータベースをネット上で構築中。まだ未完成ですが、大変に価値ある資料になりそうです。
 Form2000ではないのですが、先日eBayでPucciデザインのコーヒーセットが出品されていました。カタチからしてStudio-linieのBerlinの一種だとは思うのですが、シリーズ名は不明。よく見かける花柄のPIEMONTEではなく、Pucciらしい配色のスクウェアが並んだパターン。メチャメチャ可愛いのですが、落札値は$1000超と全然可愛くありませんでした…。ちなみに日本の方が落としたようです。写真はこちらです。


posted by Mami & Tetsu at 17:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
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