Jun02,2006

#110 Chemex

chemex.jpeg

ケメックス[Chemex]コーヒーメーカー

 ケメックスのコーヒーメーカー。ロートとフラスコを一体にしたような個性的なカタチで、見たことがあるという方も多いと思います。シンプルで機能的なデザイン。50年以上前のデザインですが、これ以上に美しいコーヒーメーカーを作ることは、なかなか難しいでしょうね。
 初期の頃のパイレックス社がガラス器を作っていたヴィンテージ品も流通していますが、我が家のモノは現行品です。もう、何年も前に、このデザインに惹かれて購入したモノ。
 と、ここまではいい話なのですが、実は当初に何回かコーヒーを淹れただけで、ほとんど使っていません…。
 これを買ったのは結婚した当初の頃でして、それ以前に使っていた電動のモノがボロくなったので、これに替えたのですが、使ってみると思うようにいきませんでした…。
 ペーパー・ドリップで美味しく淹れるのには、一応それなりの作業が必要ですよね。最初に少しお湯を入れて、豆を蒸らして、膨らんできたら、「の」の字を描くようにゆっくりと注ぐというような、基本的な作業ですが…。普通のドリッパーとフィルターなら、Mamiが上手に淹れていたので、ケメックスでも問題ないだろうと思っていたのですが、いざ使ってみるとお湯が落ちるのが予想以上に速い!このため上手く蒸らせなく、淹れるときも薄くなりがちに。フィルターの目の大きさのせいなのか、形状の問題なのか原因は不明ですが、これではいけません。落ちるスピードをコントロールするために、紙フィルターの場合は2重にしてしまうという裏技もあるのですが、ケメックスの専用フィルターは普通のフィルターよりお値段がするので思い切れません。豆を細かく挽いたり、量をふやしたりと、アレコレしてみたのですが、なんか面倒くさくなってしまって…。
 結局、デザイン的にも機能的にも申し分ない電動コーヒーメーカーを見つけて、それを買ってからは一度も使っていません。
 ケメックスは本当に優れたデザインで、使わなくても置いておきたいと思うお気に入り。でも、やっぱり使わないと、もったいないですよね。週末のコーヒータイムにでも、久しぶりに使ってみようかな。ちょっと歳もとったし、今なら使いこなせるかも・・・、歳は関係ないか。

Memo:
 ケメックス・コーヒーメーカーはドイツの化学者ピーター・シュラムボーム[Peter J. Schlumbohm]により1941年に発明されました。(プロトタイプの考案は数年前で、1941 年に特許申請が受理さたとのこと)シュラボームはベルリン大学で博士号を取得した化学者で、実験室にあった漏斗とフラスコがケメックス発案のきっかけ。数回の渡米後、1936年にニューヨークに移住、生涯で3000を超える発明で特許を取得していますが、このコーヒーメーカーが最も息の長い発明となりました。前後の溝のような窪みは、単に注ぎ口としての機能だけでなく、エアー・チャンネル[air channel]と呼ばれる、ドリップ時に空気の抜け道となっており、これにより実験用の漏斗がドリッパーとして生まれ変わりました。逆円錐形のケメックス・ボンテッド・フィルター[Chemex Bonded Filter]は、ムラの無いドリップをするために開発されたもので、実験用の濾紙を応用したもの。コーヒーの澱、脂肪、苦味成分を適度に取り除き、コーヒー本来のコクのある旨みを抽出するといわれています。濾過と抽出を熟知した化学者らしい視点で作られたコーヒーメーカーですが、このミニマムな機能美が評価され、MOMAのパーマネント・コレクションに選ばれるとともに、今日に至るまで50年を超える不朽の名作となっています。
 また、チャールズ&レイ・イームズが愛用していたことでも有名で、イームズ夫妻と親交のあった柳宗悦が、日本に持ち帰り愛用していた逸話も良く知られていますね。こんな話を聞くと、柳宗理はなんて恵まれた環境で育ったのだろうかと、つくづく思います。

[参考文献:CHEMEX


posted by Mami & Tetsu at 12:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | キッチンウェア>調理器具
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