Apr12,2006

#103 Wood Hippo

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カイ・ボイスン[Kay Bojesen]デザインの木製カバ / Wood Hippo

 今回はTetsuがずっと探していて、つい先日購入することができたカバを紹介。
 知らない方には、ただの可愛い木製玩具のカバにしか見えないでしょうね。でも、これはただのカバじゃありません。前に紹介したカトラリーと同じ、デンマークの巨匠カイ・ボイスンがデザインしたカバ、通称ウッド・ヒッポ[Wood Hippo]なのです。
 カイ・ボイスンの木製玩具はとても人気があり、欧米や日本を中心に世界中にコレクターがいます。雑誌等で北欧系の雑貨類を特集した時なんかに頻繁に登場する、木製のサルをご存知ないでしょうか。あのサルの仲間です。サル、ゾウ、クマの3種類はローゼンダール[Rosendahl]社で復刻生産が行われているため、実物を見たことがある方も多いのでは。復刻された後も、ヴィンテージ品は現行品と質感が違うため、コレクターズ・アイテムとなっています。(※2011年より、カバ、ダックスフンド、ウサギの3種も復刻生産されることになりました。)
 ヴィンテージでもサルやゾウは流通量がそれなりにあり、店頭やオークションで時折見かけます。それに比べ、カバやダックスフンド等はほとんど出回りません。でも、以前にネット上で見かけ、その可愛さにハマってしまい、1年以上をかけたカバ探しが始まりました。
 とりあえず、ざっと探したところ在庫ありの店はありませんでした。ネットショップは新着を時々チェックすることにし、オークションでアラート機能を設定して待ちました。こうして探してみると、全く流通していない訳ではないようですね。ここ1年でもeBayで3件の出品がありました。コンディションはまちまちで、値段もコンディションに合わせてそれなりにという感じ。どれも事前に送料は確認するものの、結局は高くなってしまい落札には至らないことの繰り返し。本当に欲しかったらガバっと入札額を上げてもいいのですが、eBayでの買物はそれなりにリスクがあるので、そこまで踏み切れないまま1年が経過しました。本気で長期戦に突入するか、リスク覚悟で次の出品で勝負に出るかと思い始めていたところ、なんと実物に巡りあうことに。
 場所は京都大骨董祭。神戸骨董祭より大分規模は大きいものの、場所柄か和モノの方が強い印象があり、以前にMamiが骨董屋でバイトをしていた時期には何回か行った(ていうかMamiは働いていましたが…)ことはあるのですが、最近はご無沙汰していました。年度変わりの時期は仕事が忙しくて、ちょっと気分転換にでもという話になり、久しぶりに行ってみました。
 残念ながら、このブログを読んでいる方が期待しているような北欧系のモノは、ほとんどないですね。アンティーク屋さんの大半はイギリスかフランス仕入れと思われるモノがメインで、一店だけアラビア[Arabia]とロールストランド[Rorstrand]のカップを少量置いてあるところがあったり、ビヨン・ウィンブラッド[Bjorn Wiinblad]やレイモン・ペイネ[Raymond Peynet]がデコレートしたローゼンタール[Rosenthal]製品なんかがチラホラという感じ。
 ところが中に一区画だけ北欧系の家具が並べられているブースがありました。普通にフィン・ユール[Finn Juhl]のソファがドカッと置かれています。ブースの奥の棚の上に良さげなモノがズラリと。一角にカイ・ボイスンの木製玩具が並べられており、なんとカバが!他にもなかなかお目にかかれないウサギもあったりしたのですが、なんせカバが目の前に!
 この店は何だと思って会場の案内図を見ると「こしいし」って書いてあります…。なんか石でできた燈篭なんか売っていそうな店名だなと思ったら、輿石さんという方が自分の名前を店名にしていたようです。
 実物を見て買う機会なんて絶対にありえないと思っていたのに、こんなところで巡りあうなんて…。とりあえず値段を聞いたら、正直に言って高い!って思う金額。3ヶ月ほど前のヤフオクでの落札価格と同じぐらいにしているとのこと。ここで売れなかったら輿石さんもヤフオクで売ろうと考えているらしく、確かに日本でなら売れるかもなと…。実は先日eBayで落札されたカバも落札者は日本の方でして、送料を合わせたら結構な金額での落札でした。日本で実物を見て、コンディションを確認し、納得して買うことを考えたら、これぐらいが相場かと思い、かなり悩みました。
 コンディションはパーフェクトでありませんでした。1箇所小さな凹み、胴体に何箇所か薄い輪染み、足元にも湿気を吸った跡があります。オイルは極端に吸う可能性があるので、仕入れた時のままとのこと。でも、全体的にはかなりきれいな状態。オーク材の木目の雰囲気も良いですし、何より可愛いです。
 ズンとした胴体に、円柱状の足。つぶらな瞳にニンという大きな口。目が軸になって、大きく口が開くのですが、中にはキラリと牙が。耳や尾もシンプルなのですが、カバってこんな感じだなーと思うカタチ。なんとも愛らしいやつです。
 やっぱり買うしかないなと思い、ロイヤルコペンの大鉢を合わせて買うので安くして欲しいと値交渉。「もう、ひとカバ!もう、ひとカバ!」とMamiのナイスな交渉によりお安くしてもらいました(笑)Good Job! Mami! そして、ありがとう輿石さん。
 ちなみに、大鉢の方もかなり良いモノです。また、記事にして紹介しますね。

Memo:
 カイ・ボイスンについては#9 Cutleryで詳しく書いていますので、そちらを参照してください。


追記(2006/6/30)
 コメントを頂いていていたthe_32oさんのサルですが、ついに腕のゴムが切れちゃったみたいです…。
 でも、ホームセンターで材料を購入して、自力で直しており、修理の方法をとても分かりやすく丁寧に説明しています。
 直している最中は手術シーンみたいで痛々しいですが、完成後に何事もなかったかのように座っているのを見ると、「良かったなー」と思っちゃいますね。
 ゴムが切れちゃった人は、ぜひ参考にしてはいかかでしょうか。クマやゾウにも応用できそうですよ。
 Site: Taira / ゴムの交換 Wood Monky

追記(2011/3/9)
 これまではヴィンテージ品しか手に入らなかったカバですが、2011年よりダックスフンド・ウサギと共に復刻生産されることとなりました。Scopeさんのシャチョブロによると「これまではローゼンダールのアイテムだったんですが、カイボイスンブランドとして新しくなり、今回の新作を皮切りに、これから少しづつラインナップが増えていくようでございます。」とのこと。。ローゼンダールのサイトにも登場しており、すでに米国のネットショップなどでは販売されているようです。某ショップではカバが$139となっており、なかなかのお買い得価格。
 復刻によりヴィンテージ品の価格も少し落ち着く可能性があるので、復刻品を心待ちにしていた方はもちろんのこと、ヴィンテージを買おうとしている方にも朗報だと思います。必死の値引き交渉をして手に入れた身としては微妙なところではありますが、これからは街中でもカバの仲間と遭遇するかもしれないと思うと楽しみですね。



posted by Mami & Tetsu at 19:16 | Comment(11) | TrackBack(0) | 置物>オブジェ
この記事へのコメント
はじめまして こんばんは。
カバいいですね〜私も探しているんですが納得のものに出会えていません。
興石さんは家具など買う時によくお世話になっているので、興石にカバがいたなんてびっくりでした。そして恥ずかしながら京都大骨董祭へも行った事がないので行きたくなりました。ロイヤルコペンハーゲンの大鉢の紹介楽しみにしています。
Posted by abi at 2006年04月12日 22:00
こんばんは。
もう、ひとカバwwwwww
カバへの思いが伝わってきました。
入手、おめでとうございます!

ウチにはサル(復刻)がいますが、息子に食われています。
腕のゴムも切れそうです。 (;´Д`)
カバをどうか大事にしてください。
(これだけ苦労して入手されたんだから大事にしますよねw)
Posted by the_32o at 2006年04月13日 23:17
abiさん、こんにちは!
カバは流通量が少ないので、我が家も苦労しました。
abiさんも良いカバに巡り合えるといいですね(笑)
輿石さんで家具を買われているんですね。
お店は持たれていないと言っていたのですが、いったいどこでお知り合いに?
abiさんのブログも拝見しました。
なんだかスゴイ家具がいっぱいありそうですね。
モーエンセンにタピオヴァーラにと、かなり我が家好み。
今後の記事も期待しています。
ちなみに京都大骨董祭は駐車場も入場も無料なので、気軽に楽しめますよ。
ぜひ、また一度どうぞ。


the_32oさん、どうもです!
木製玩具は子供が口に入れても大丈夫なためですので、ある意味、最も正しい使い方かもしれませんね(笑)
ローゼンダールの正規品なのかは不明ですが、eBayで時々サルのリペア・キットというのが売られています。
ゴムらしきモノとベアリングのような輪がセットで袋に入っているように見えるのですが、詳細は不明です。
サルのハード・ユーザーには必需品かもしれません(笑)
まあ、the_32oさんならキットに頼らなくても、自分で何とか出来そうですが。
カバはメチャメチャ大事にしていますよ。
目立ちながらも直射日光が当たらないような場所に飾ってまーす。
Posted by Mami & Tetsu at 2006年04月14日 10:03
こんばんは ブログみてくださったのですね〜
私のは、こちらみたいにかっこよくないんで・・お恥ずかしい。
ところで、興石って北大路堀川にある興石では?
デンマークの方がされている家具屋さん(設計などもされています)で
アンティークの小物なども少しあったりです。
私が知っている興石はこちらです。
私は主人の仕事柄、家具を選ぶ事が多くてお世話になっています。
http://www.kohseki.com/
Posted by abi at 2006年04月14日 20:16
abiさん、おはようございます!
あれれ、どうも輿石違いのようです…。
カバを買ったのは輿石(こしいし)さんという関東の方で、本業はバイヤーなんだと思います。
店舗は持たずに、催事とヤフオクと卸だけしていると言っていました。
同じデンマーク系で輿石なんて珍しい名前なのに、本当に偶然ですねー。

サイトを教えていただいた輿石(こうせき)さん、すごくいいですね!
京都には、いいお店がいっぱいあるようですね。
ここのことは全然知りませんでした。
行ってみたくて、ウズウズしています。

我が家はどうも大阪が苦手で、神戸以外で足を伸ばすなら京都へ行っています。
最近、あまり行っていなかったので、また京都に行きたいなーと思いました。
他にも良いお店あったら、ぜひ教えてくださいね。

「私は主人の仕事柄、家具を選ぶ事が多くて」って、うらやましいです。
家具はどうしても、一度揃えると、それ以上は買うことが出来ないですから。
でも見ると欲しくなってしまうので、家具屋さんからは足が遠のきがちに。
他の人の家具でもいいので、選んで買って回りたいなぁ。

旦那さんはインテリア系のお仕事?
なんか、abiさんのブログにある旦那さんが買ったモノって、ちょっと普通の男の人が買うようなモノじゃなくて、かなりTetsu的です。
もしかしたら、旦那同士の気が合うかも。

abiさんのブログ素敵ですよ。
シンプルですけが、日常の温かみも感じるし読みやすくて、何より紹介されているモノ達が、どれもセンスが良いです。
また、覗きにいきますね。

我が家の夫の買物、そうライオンやカバetc夫の買物は沢山あります、最初は届くたびに「おい!」って思っていましたが、可愛いんですよね。
やはり価値観が似ていると思わざるを得ないです(笑)
もちろん2人で選ぶモノもいっぱいあるんですけどね。

ではでは。
Posted by Mami & Tetsu at 2006年04月15日 08:47
すみません><おちょこちょいでかなりの勘違いです。
ややこしいコメントすみません。
京都の興石さんは基本的に予約制なのでお電話してから行くほうが確実です。色々な家具があるので一度どうぞ・・
でも、興石なんて珍しい名前なのになぁ。とびっくりでした。

我が家の夫にも宅急便がよく届きます。
おっいいねぇ〜という物が(趣味が私と似ていますので)大半ですが
おーい!これはいいけど、どうするの?とか
いいけど、高っ!!!!!という物までさまざま。
勝手に買ってきますから・・・

また、きます〜楽しみです。
Posted by abi at 2006年04月15日 19:42
いやいや、誰でも勘違いしますって。
それに、そのおかげで良い店を知ることができたので、むしろ感謝です!

京都の輿石さんは予約制なんですね。ちょっと敷居が高く感じてしまいます…。
家具はこれ以上買えないので、見るだけになりそうなんですが、大丈夫かな。

abiさんの旦那さんの話を聞いていると、本当に行動がTetsuと似ていて、また夫婦の趣味が似ているという点でも、まるで我が家を見ているようです(笑)

また、ぜひ遊びにきてくださいね。
abiさんのブログも更新楽しみにしてまーす!
Posted by Mami & Tetsu at 2006年04月16日 08:52
Mami & Tetsuさん、はじめまして、東京で古道具屋をしておりますtakaと申します。
「Kay Bojesen、カバ」で検索して辿り着きました。
実は輿石さんとは親しくさせて頂いており、デンマークでKay Bojesenの動物を数種捕獲した旨は聞いており、その後どうしたかな、と気になっていた所でした。
で、輿石さんが参考にされたオークションの出品者がワタクシでして、何と先週、ここ半年で2頭目の奇跡的な入荷があったばかりだったんです。
まさか、日本国内で手に入れられるとは、しかも2度も...
状況からすると、当時入手された方の所から、出た物の様です。
スウェーデンのGustavsberg製陶所の製品は、かつては銀座和光で取扱いがあったみたいですし、高級装飾品として、北欧の小物が日本国内でも流通していた様ですね。
写真を拝見するとMami & Tetsuさんのは白っぽくてきれいですね!
こちらのは、かなりのビンテージっぽさ。思いっきりあめ色です。
2度と出会え無さそうなので、しばらく手元に置いておこうかな...なんて思ってます。

またのぞきに来ますね。
それでは、また!!

Posted by taka at 2006年05月23日 21:48
takaさん、はじめまして!
あのオークションの出品者がtakaさんだったんですか!
半年で2頭目!しかも日本国内から!!
驚くことばかりです…。本当に奇跡的ですね。

かつて北欧デザインが日本で流行った時期があり、そのころの陶磁器類が時折デッドストック状態で発掘されるという話は聞いたことがあります。
贈答品なんかにも使われていたようですね。
先日、輿石さんも高島屋の箱に入ったタピオ・ウィルカラがデザインしたローゼンタールのティーセットの出物があったと言っていました。
しかし、日本に当時からkaj bojesenのカバが入ってきており、今までどこかにいたなんて…。
そんなことあるんですね。

takaさんの2頭目のカバ見ましたよ。
確かにヴィンテージ具合ムンムンのあめ色ですね。いい味を出しています。
我が家のは、すこし乾いた感じの白っぽさです。
水が飛んだようなシミもあるので、オイルを塗るべきか、いまだ悩んでいます。
乾きすぎは木に良くないですしね。

やっぱり「しばらく手元に置いておこうかな...」って、なってしまうんですね(笑)
もし自分がバイヤーをしていても、絶対にそう思うだろうな…。

takaさんのブログにあった商品、かなり好みです。
何系とかこだわらず、古き良きモノをセンスよくセレクトされていて、惹かれるモノ満載です。
こちらこそ、またのぞきにいきますね。
ではでは!
Posted by Mami & Tetsu at 2006年05月25日 10:17
こんばんは!
修理のリンクを貼って頂きありがとうございます。

確かに直している最中は手術シーンみたいです。
これはヤバイんじゃないかと思う写真もありましたw
息子が遊んでいる様子もヤバイですが、直し方が分かったので安心して遊ばせます。
リペア・キットを売っている方には申し訳ないですが、皆さんに参考にして頂ければ幸いです。
Posted by the_32o at 2006年06月30日 22:21
こんにちは!
修理の方法は本当に役に立つと思いますよ。
しかし、相変わらず仕事が早いですね(笑)
さすがです。
Posted by Mami & Tetsu at 2006年07月01日 10:42
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