Jun23,2010

#211 益子焼(その4)

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益子焼の大鉢(白)

 益子にある大誠窯の大鉢。
 以前に紹介した大鉢の釉薬違いで、カタチは全く同じです。分厚く、重量があり、とても安定感のある大鉢。大誠窯らしい、質実剛健なつくりです。
 黒い釉薬を下地に、白っぽい釉薬が上掛けされています。前の迫力ある釉薬と比べると、一見、おとなしく感じますが、これが存外に奥深いのです。
 側面は、上下に染め分けられた状態。手仕事の揺らぎの中にモダンな印象。民藝的な魅力ですね。
 内側は、全面が白い釉薬に覆われています。この白の風合いが素晴らしいのです。
 厚みの変化や釉薬の割れが下地の黒を不均整に透かし、立体感や動きが出ています。また、釉薬自体の発色も落ち着いていて、深みがあります。
 基本は白なので、載せるものを選ばず、料理もよく映えます。とても使い勝手が良い器です。
 こういう器の本当の良さは、使い込んでいるうちに、ジンワリと分かってくるように思います。
 食器の一番の晴れ舞台は、料理がきれいに盛られた様子ですよね。でも、使うということは、そんな完成された状態だけではなくて、食事がすすめば料理はどんどんと減っていき、最後は空になって、ソースや油等でまみれて食卓に残ります。また、洗ってシンク横で水を切るために裏返されたり、食器棚の中で重ねられたりと、様々な場面があって、常に美しい状態という訳にもいきません。
 ところが、良い器には、どんな場面でも絵にする力があります。日常を演出し、生活の満足感や楽しみ与えてくれます。
 だから器選びは止められない。そんな気がしています。

■関連記事
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posted by Mami & Tetsu at 19:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
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