May23,2010

#209 丹波立杭焼(その4)

toshihiko_pot_creamer.jpg

俊彦窯のポットとミルクピッチャー

 以前にお皿を紹介したことのある丹波立杭焼の俊彦窯さん。
 お気に入りの窯元で、俊彦窯さんがあるから何度も丹波へ足を運ぶと言っても過言でないほど。
 いわゆる立杭焼らしくないのは、丹波で築窯した河井寛次郎の弟子の生田和孝さんに師事をしたため。
 飴釉と糠釉の染め分け。糠釉の白色は、本当に風合いがよく、深みのある白です。
 表面には鎬文(しのぎもん)又は鎬(しのぎ)と呼ばれる削りだしの文様。「鎬」とは刀剣の刃と峰の間を縦に貫く角立った部分のこと。曲げたハガネで削りこみをつけると、溝と溝の境目に鎬が立つので鎬文とよばれています。
 どちらも、生田和孝さんの技法を受け継いだもので、清水俊彦さんが自らのものとして作り続けています。
 時代を経ても変わらないスタイルは、今なお魅力的に感じます。

 最初は陶の郷にある共同販売所で購入していたのですが、この頃は窯元の方へも訪ねるようになりました。
 陶製のネコ(俊彦窯さんで飼われていたチロちゃんだそうです。)を目印に、公民館横の坂道を上ると、玄関に丸い陶器のタイルが貼られた家が現れます。こちらに工房があり、販売スペースも併設されています。
 奥さんが対応をしてくれますが、在宅であれば先生とお話をすることもできます。また、手が空いていれば仕事場も拝見できることも。
 前回は奥さんが店先におらず、先生が自ら「僕だって商売もするんだよ。」と言いながら、お店に入ったものの、自分の作品でも値札がついていないと値段が分からず、結局は奥さんにバトンタッチ(笑)とても気さくな方です。
 買うものを選びながら、あれこれと話をしていると、奥さんが隣の建物でお茶を出してくださるとのこと。誘われるままに入ると、そこは囲炉裏のある古民家。
 床には迫力満点の大きな作品がゴロゴロと置かれています。ふと目を上に向けると、芹沢_介の型染めによる民藝館の賞状が掛けてあります!
 圧倒されていると、奥のほうから抹茶のいい匂いが。小菓子もいただいて、なんだか癒されました。
 丹波は山の緑が美しく、空気もきれいで、とても気持ちのいい場所です。俊彦窯の皆さんが、これまたいい人ぞろいで、ホッコリした気分にいつもなります。
 あぁ、また行こうかなと、ついつい思ってしまいますね。

Memo:
 生田和孝さんについて、手仕事フォーラムのHPで久野恵一さんがコラムを書いています。文中に清水俊彦さんも登場しています。興味のある方はご一読を。
 URL: http://teshigoto.jp/serial_report/kuno/vol51.html


posted by Mami & Tetsu at 12:56 | Comment(2) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
この記事へのコメント
3年程前?Sweden旅行に行った直後にコメントさせていただきました、jill&Lucaです。
先日、Testu &Mami さんのHPを見て、陶の郷と
俊彦窯を訪れました。ポットを買う目的でしたが、目移りして、当初の目的を忘れそうになりましたが、どうにかポットを買えました。お宅の様に大きいのは、そそっかし屋の我が家では、絶対
長い口を壊すのは目に見えているので、すこし
小さ目を。家族数が多いので、大きいのも魅力的だったのですがっ。。。
奥様が応対してくださり、息子さんが、翌日より
心斎橋の大丸で個展をするので、よかったらと、
案内状もくださいました。
時間がなく、個展にはいけませんでしたが、ちゃんと立派な後継者があり、母親としては、嬉しく
誇らしいだろうな〜と羨ましくもありました。
帰りには小さな蓋物をいただいて、丁寧な対応と
山里の雰囲気にほっこりさせていただきました。
Posted by Jill& Luca at 2010年08月09日 10:51
Jill&Lucaさん、お久しぶりです〜♪

陶の郷と俊彦窯に行ってきたんですね!
いいですよね、あの辺りの雰囲気。

目移りしながらも、無事にポットを手に入れれたようで、良かったです(笑)
我が家は家族数が少ないのですが、見た目重視で大きいのにしちゃいました。
まあ、大は小を兼ねるだろうと、適当な言い訳で…。

息子さんも精力的に活動していますよね。
お父さんとは作風が違いますけど、立杭焼を盛り上げようと、若者同士でも色々としているようです。

ちょっと車を走らせれば、こんな素敵な窯元があるなんて、本当に恵まれた環境ですよね。
Posted by Mami & Tetsu at 2010年08月09日 20:42
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