Feb18,2006

~2 Hans J. Wegner's 100 Chairs

Hans J. Wegner's 100 Chairs
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ハンス・ウェグナーの椅子100[Hans J. Wegner's 100 Chairs] by 織田憲嗣

 ウェグナーのソファの記事のMemoで紹介したことのあるこの本。お気に入りの一冊でして、せっかく本のカテゴリーを作ったので、一つの記事として再掲します。
 題名どおり、ウェグナーがデザインした100脚の椅子が写真付きで紹介されています。ウェグナーは500種類以上の椅子をデザインしたとも言われていますので、その功績を全て網羅するレゾネ的なものにはなりませんが、このデータのボリュームと精度は驚異的です。
 日本の本ですが、写真とそれに付記される製作年・型番・サイズ・重さ・材質は英語圏の方でも分かるため、現地バイヤーが資料として活用していると、タイムレス[TIMELESS]さんで話を聞いたことがあります。その後、実際にeBayで取引されているのを見かけたこともあります。たしかイギリスからの出品でした。
 ただし、資料的な価値はこの本の完成度の高さから附随したモノであり、ウェグナーのデザインの素晴らしさ、ウェグナー自身のデザイナーとして、職人として、そして人間としての素晴らしさを伝える本だと思います。押し付けるように語るのではなく、静かに、黙々と椅子を紹介することによって、見る者がその素晴らしさを実感できるような、そんな本です。
 100脚の椅子を通して見えるウェグナーの美観。彼自身が日本の工芸家に親近感を持っていると語っていますが、同様にして彼のデザインに親近感を持っている日本人も多いのでしょうね。少なくとも私はウェグナーの椅子の数々に、ある種の安心感のようなものを感じます。なにか共通点があるのでしょうね、きっと。それが何かはハッキリとは分かりませんが、この本の100脚の椅子の写真を眺めていると、そんな感覚が自分の中にあることに気づきます。
 ストイックで職人的な姿勢にも惹かれますね。これほどまでに才能に溢れているのに、謙虚で紳士的な人物なのだと想像します。
 あぁ、やっぱりウェグナーはいいなと、そんな当たり前なことを再認識させてくれる良書です。


posted by Mami & Tetsu at 18:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑貨類>本
この記事へのコメント
ウェグナー、いいですよね〜。でも、この本はまだ見たことがなく、是非取り寄せたいと思います!最近ウェグナーのいい椅子がネットオークションに出ていて、そこの説明にも「Literature: Noritsugu Oda; Wegner's 100 Chairs, p. 72」と書かれていました。
デンマークのバイヤーもきっと参考にしているのでしょうね。この椅子にはちょっと心魅かれるものがありましたが、すでに値段が釣り上がりすぎていて断念しました(泣)CH22とGE375とCH44という全くバラバラな我が家のリビングに、何かまとめ役の椅子がほしいのですが難しいですね。ソファーならMami & Tetsuのお宅にあるGE236がエレガントで大好きなのですが、材がオークの物が見つからず今日に至っています。オークのちょっと無骨で田舎っぽい雰囲気が妙に好きなので困ったものです。
Posted by 耳子 at 2007年02月28日 07:58
耳子さんの家は色々なモノがありそうですね〜。

p.72を見てみました!
背の角度が変えられるやつかな?
いい値段がしそうですねー。

我が家には、オーク材の家具はないのですが、あの材質感は好きですよ。
見つかるといいですね。

そういえばウェグナーさん、1月にお亡くなりになったそうですね…。
歳を考えればやむを得ないことですが、残念なことです。
Posted by Mami & Tetsu at 2007年03月03日 12:44
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