Jun12,2008

#172 益子焼(その2)

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益子焼の大鉢(黒)

 一見して目を奪われるほど釉薬が印象的な益子焼の大鉢。同じカタチで2種の釉違いのモノを買ったのですが、今回は別々に紹介していきたいと思います。
 そば猪口と同じく大誠窯のモノ。分厚いつくりで、かなりの重量感です。大胆で迫力のある釉薬使いながらも、味わい深いのは職人の腕と登り窯のなせる技でしょうか。焼物好きの心を唸らせるものがあります。
 自分の中で、北欧系アートピースへの興味が日本の陶芸への回帰とつながった部分があるのですが、日本の陶芸における「使う」という意味について、改めて素晴らしいことだと感じています。
 そもそもの陶磁器への興味は食器からでした。焼き物を食卓で使うことは、ごく普通のことで、自分が好きな食器を探すために、お店を巡ったり、旅先で窯元を訪れたりするようになりました。同じような方も多いのではないでしょうか。
 食器を通して、絵付けや釉薬、土などの雰囲気を知り、手作業で揺らいだカタチに魅せられるようになってきたと思います。焼き物を「見る」「触れる」「感じる」ことを、「使う」ことにより日常生活の一部として行い、焼き物に一層の興味を抱くことは、当たり前のことで、特に意識することもなかったように思います。
 ところが欧米ですと少し状況が異なるようです。とても魅力的な陶芸作品はあるのですが、その多くがアートピースと呼ばれる、使うことを前提としないモノばかり。この鉢ぐらいの仕上がりのモノでも、アートピースとして取り扱われてもおかしくありません。美的評価は高くとも、実用品のような気軽さや身近さはなく、陶工との間には壁があるような気がしてしまいます。
 そう思えば、日本は陶磁器を使う文化が広く根付いていますよね。雑貨屋さんに食器売り場、窯元の共同販売所や陶器市、骨董祭にオークションと、古今東西の食器類が手に入ります。色々な器を選べる環境というのは、実はとても恵まれていることで、もっと楽しみたいなと思うこの頃です。


posted by Mami & Tetsu at 19:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
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