Jan31,2012

~43 ARABIA - Articles from the applied Art Department

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アラビア アートデパートメント作品集[ARABIA - Taideteollisuusosaston Esineet / Articles from the applied Art Department]

 ヴィンテージのテーブルウェアが人気のフィンランドのアラビア社。同社にはアートデパートメント[Art Department]という所属デザイナーや招致アーティストが芸術性の高い製品を作成する部門があります。
 デザイン力の底上げやブランド力の向上に資するために創設された部門で、北欧の陶磁器メーカーでは同様の取り組みが散見されます。
 アーティストが自らの手で一点物のアートピースを作成することもあれば、シリーズ展開して、ある程度の量が作られる製品もありました。
 こちらはアラビア・ミュージアム[Arabia Museum / Arabia Museo]が監修したアートデパートメントの作品集。多彩な活動を行っていたアートデパートメントの作品を一冊で網羅という訳にはいかないため、1960年台前後の作品を中心に、一定の流通量があった代表的なモノがまとめられているようです。
 掲載デザイナーは、グンヴァル・オリン・グラングヴィスト[Gunvor Olin-Gronqvist]、アンニッキ・ホヴィサーリ[Annikki Hovisaari]、タイスト・カーシネン[Taisto Kaasinen]、ヒルッカ・リイサ・アホラ[Hilkka Liisa Ahola]、ウラ・プロコッペ[Ulla Procope]など、アラビアの黄金期を牽引した面々が勢揃い。個性的で躍動的なデザインの数々から、当時の熱気が伝わってきます。
 分かりやすい写真と共に、サイズ、型番やパターン名、デザイナーなどがまとめられており、資料的価値も高い書籍。欲を言えば、デザインされた時期や製造期間などもあれば嬉しかったのですが…。
posted by Mami & Tetsu at 20:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Jan22,2012

#238 Bagdad

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バーティル / ベルティル・ヴァリーン[Bertil Vallien]デザインのグスタフスベリ[Gustavsberg]製の置物 / Bagdad

 異国情緒溢れる塔のような建物。屋根の上には、なぜか花?しかも、全体は土色なのに、この部分だけが水色の水玉模様。
 この可愛らしくて不思議な置物は、スティグ・リンドベリ[Stig Lindberg]やリサ・ラーソン[Lisa Larson]でお馴染みのスウェーデンの製陶会社グスタフスベリの製品。
 デザインを手掛けたのはバーティル・ヴァリーン。コスタ・ボダ[Kosta Boda]でのガラスデザイナーとして有名な方ですが、陶芸の修学歴やキャリアもあり、ロールストランド[Rorstrand]にもデザインを提供しています。
 こちらはバグダッド[Bagdad]という1965年にデザインされたシリーズの一つ。中東の建造物にインスピレーションを受けた作品といわれています。グスタフスベリらしさの中に、バーティル・ヴァリーンの個性的な世界感が込められた名作。
 このシリーズはどれも好みで、思わず全部を集めたくなってしまうぐらい。ただ、知っているだけでも7種類ほどあるので、さすがに置き場所に困ってしまうか…。

Memo:
 バーティル / ベルティル・ヴァリーン[Bertil Vallien]は1938年出生のスウェーデンのガラスデザイナー、彫刻家。サンドキャストという、砂型を使用した鋳物ガラスの造形作家として世界的に著名です。1961年にスウェーデン国立美術大学を主席で卒業。米国に渡りロサンゼルスでの製陶活動を経て、Afors社に勤務するためにスウェーデンへ帰国。後に合併したコスタ・ボダ[Kosta Boda]社でデザイナーとして活躍。様々な技法を駆使してガラスを操り、独特の世界感を生み出すスウェーデン工芸界の巨匠の一人です。

Link:
 バーティル・ヴァリーンの陶芸作品を簡単にまとめたブログ記事があります。ご興味のある方はこちらをご参照ください。
posted by Mami & Tetsu at 16:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 置物>オブジェ
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