Apr30,2011

~37 ピカソの陶器

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ピカソの陶器 by ジョルジュ・ラミエ / 安東次男 訳

 前にも図録 ポストカードを紹介したことがあるピカソの陶器。
 1946年にヴァロリスで開催された陶芸展でマドゥーラ工房のラミエ夫妻と知り合ったことがきっかけとなり、ピカソは1947年〜1953年の間に陶芸に積極的に取り組みました。
 陶工に協力を得ながら、すべてを自身で作ったものもあれば、陶工が成型した皿などに絵付けだけを施した作品もあります。
 一部の陶芸家などからは、ピカソの陶器は土や炎を操りきれていないと厳しい評価もあるようですが、逆に、既存の形式にとらわれずに、奔放に、思うがままに作られた作品は人々を魅了しました。
 このブログのメインで紹介している器類とは、だいぶ方向性が違いますが、同じような感覚でどちらもカッコいいと思っています。
 こちらは平凡社が1975年に発行した書籍。ディスカバージャパンvol.2でBACHの幅さんが紹介しているのを見てから気になっていました。
 ネットで神保町の古本屋さんから購入。汚れやダメージがあり安価だったので気軽に買ったところ、届いたのは縦28cm×横28cm×厚さ4cmもある大型本。もう少し薄いものを想像していたので驚きました。
 もともとスペインで発行された書籍を訳しているため、文章に若干の読みにくさはあるものの、759点という作品数は圧巻。抜群に見ごたえがあります。
 ピカソの陶器がお好きな方におすすめの1冊です。
posted by Mami & Tetsu at 14:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Apr16,2011

#223 Denby Ovenware

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デンビー[Denby]製のオーブンウェア

 英国で200年以上の歴史を持つ製陶会社デンビーのオーブンウェア。
 ロンドン旅行の後に、現地で購入した陶器類を何度か紹介しましたが、こちらは神戸のトアウェストにあるモダナーク[Modernark]で購入したもの。
 Mamiが店の隅の方に追いやられていたのを発見。なぜか、あまり人気がなかったのかセール価格で積まれていました。
 色合いがとても良く、適度な厚みとのバランスがカッコよくて、一目で気に入りました。もともとムッチャンのプレゼントを探していたのですが、我が家用にも1セット購入。
 いつぐらいの製品なのかなと、あらためてバックスタンプを確認してみると、意外に新しくて1980年台以降の製品のようです。オールドパイレックスなどの米国のビンテージが並んでいる近くにあったので、これも古いモノかなと勝手に思っていました。デンビーは現行品でも似たような質感の風合いの良い陶器を作っているので、つい最近のモノなのかもしれませんね。
 直径9cm程度。このサイズとカタチでオーブン使用ができるということは、もともとは1人分のオーブン料理やプリンなどを作るココットなのかな。
 我が家では、ナッツ類などのおつまみをいれたり、一品料理を盛ったりと、小鉢使いをよくしています。
 風合いがよいので、北欧や米国のビンテージ系の器との相性が良く、日本の陶器と組み合わせることもできます。また、白い皿ばかりの食卓では、差し色にもなります。
 オーブン、レンジ、食洗機に加え冷凍庫でまで使える、シックで男前な器です。

Memo:
 デンビーは1809年創業の英国の製陶会社。デンビー村で道路建造中に見つかった地層の土が、陶土として非常に優れた品質であること発見した企業家のウィリアム・ボーン[William Bourne]が製陶事業を開始し、息子のジョセフ・ボーン[Joseph Bourne]に経営を任せました。当初は茶色い塩釉のビンやツボ等の保存容器(インク、薬、食料品など)が主な製品でした。事業は瞬く間に成功し、その品質の高さで国際的な評価を得ました。1800年代末期、安価になってきたガラス容器が陶器に取って代わったことをきっかけに、キッチンウェア分野を拡大。同社のトレードマークとなる豊かな色彩の釉薬を開発しました。1950年代に、テーブルウェアが陶器産業の中心となる中で、優秀なデザイナーを雇うことにより、グリーンウィート[Greenwheat](1956)、エコー・アンド・オード[Echo and Ode](1950's)、スタジオ[Studio](1961)、アラベスク[Arabesque]/サマルカンド(米国名)[Samarkand](1964)といったベストセラーを次々と生み出しました。1970年代に入ると、オーブンで使える耐熱製品を開発。装飾的なサーブ皿を使うのではなく、同社の印象的なデザインの器をオーブンからそのまま食卓に出すというスタイルを提唱。カジュアル・ダイニングが一般的となった1980年代には、家族の集いからフォーマルの席まで同社製品が活躍することになりました。現在でも幅広い製品を生産する共に、古い陶器類はコレクターズアイテムとして定着しています。
posted by Mami & Tetsu at 12:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器

Apr10,2011

#222 益子焼(その5)

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益子焼の5寸平皿

 今回は益子焼を紹介。
 5枚同サイズの色柄違い。5寸平皿と呼ばれる皿です。取り皿に便利な大きさとカタチで、なにかと重宝しています。
 大誠窯の窯元直売所にて購入しました。
 登り窯ならではの落ち着いた発色の釉薬。適度に安定感があり、使い心地のよい器です。
 柄モノの方が益子らしいかな。無地にもなかなか味があります。
 小椀のように同じ色や柄で揃えても良かったのですが、あえてバラバラのものをセットに。
 5枚同時に食卓に並べてもいいですし、料理や他の器に合わせて組み合わせを楽しむこともできます。
 益子に行くと、似たような陶器が多くあります。でも、大誠窯の陶器は質感がとても良く、素直に惹かれてしまいます。
 しっくりとくる感じとでもいいましょうか。重くなりすぎず、派手になりすぎず、食卓に馴染む器です。

■関連記事
#144 益子焼(その1) 益子焼のそば猪口
#172 益子焼(その2) 益子焼の大鉢(黒)
#188 益子焼(その3) 益子焼の小椀
#211 益子焼(その4) 益子焼の大鉢(白)

◎地震について
 東北関東大震災の被災者の皆様、お見舞い申し上げます。
 被災地があまりに広域に渡り、津波や原発といった大きな被害に注目が集まっているため、細かい情報が入りにくいのですが、焼き物の里の益子でも地震の影響があったようです。
 益子参考館では濱田庄司の作品など数百点が破損。多くの窯元や販売店でも陶器が割れ、登り窯が崩れるなどの深刻な被害がありました。復興の動きは始まっており、窯元や販売店などの益子焼関係者が益子焼復興支援センターを設立し、ボランティアや義援金を受け付けていくようです。なお、5月の恒例の陶器市は今年も行えるように、皆さんで取り組まれているとのこと。
 これからも素晴らしい器を作り続けられることを、神戸よりお祈りしております。
posted by Mami & Tetsu at 16:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
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