Mar30,2011

~36 小鹿田焼 - すこやかな民陶の美

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小鹿田焼 - すこやかな民陶の美

 九州の大分県日田市にある窯元、小鹿田焼(おんたやき)。
 柳宗悦が「日田の皿山」と紹介したことをはじめ、バーナード・リーチ[Bernard Leach]が滞在したりと、民藝系では馴染みの深い窯元の一つです。
 小さな集落の中に10件の窯元があり、陶土の採取から焼成までが小さな集落内で完結します。外からの弟子はとらずに一子相伝。その閉鎖性ゆえに伝統が色濃く残り、特徴のある陶器が作られ続けています。
 流しがけや打ちかけの釉は、民具らしく、とても大胆な仕上がり。これが、とても潔く、美しい。
 クリーム色の化粧土に施された飛び鉋や打ち刷毛目などの装飾は、濃い色の下地を透かして、とても印象的な表情。
 その個性的な魅力で、民藝ファンのみならず、幅広い層に愛好されています。
 モダン系インテリアとの相性も相当に良く、ヴィンテージのシェルフに大皿をドカッと飾ると、それだけで絵になります。
 そんな小鹿田焼をまとめた書籍がこちら。
 歴史や技法、窯元のことなど、一通りのことが、きちんと書かれています。また、江戸後期から現代に至るまで、名品の数々を大きくフルカラーで紹介。
 情報量が豊富で、見て楽しむこともできる、バランスのとれた良書です。
 1998年発行のため、やや古い内容の部分もあります。最近のことについてはDiscover Japan TRAVEL 民藝のうつわをめぐる旅を合わせて読むのがおすすめです。
posted by Mami & Tetsu at 20:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Mar23,2011

~35 芸術新潮 2011年1月号

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芸術新潮 2011年1月号 沖縄の美しいもの

 雑誌類は、特に定期購読しているものはなく、書店でパラパラと中を見て、特集などが気に入ったら買うようにしています。
 芸術新潮はよく買う雑誌のひとつで、最近のお気に入りがこちら。2011年1月号、特集は「沖縄の美しいもの - 見る、学ぶ、使う、訪ねる」。
 工芸の宝庫としても知られる沖縄。陶器・織物・漆器などを中心に、その歴史を概略でまとめながら、現在の作り手や使い手などまで。芸術新調らしい切り口で、沖縄工芸の過去と現在を紹介しています。
 個人的には、古陶に興味津々です。八重山地方の焼き締めもカッコいいし、高橋みどりさんが紹介している古いマカイも欲しくなってしまいます。
 また、沖縄工芸を取り入れた様々なスタイルが心地よく感じました。
 インドネシアの古民家を移築したヨーガン・レールさんの家では、大嶺實清さんの大皿がとても自然に馴染んでいて、どこかにこういう文化の国があるかのよう。
 はたまた、トリッパの煮込みをやちむんと組み合わせてしまう小伝馬町の南欧料理屋ともすけさん。ラテンの情熱に合うのは、やっぱり照屋佳信さんのやちむんだなと、妙に納得。
 これ一冊で沖縄工芸を網羅という訳にはいきませんが、「沖縄の美しいもの」という看板に偽りなしの素晴らしい品々は、一見の価値ありです。
posted by Mami & Tetsu at 22:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Mar13,2011

~34 見た、訊いた、買った古美術

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見た、訊いた、買った古美術

 奈良美智、村上隆を世に出した仕掛け人として知られる現代美術のギャラリスト小山登美夫さんの著書。各ジャンルの専門のギャラリーや骨董店等を訪れ、あれこれと訊きながら身銭を切って買い物をするという、芸術新潮に連載していたコーナーを再編したもの。
 便宜上「古美術」という表現なっているものの、小村雪岱や黒田辰秋など比較的最近のものから、古くは紀元前の中国の陶器まで、とても幅広いジャンルを取り上げています。
 内容は、ほぼ全てがインタビュー形式の文章です。ウェブ上の書評の中には「メリハリが少なくてだれる」といった意見もあるようですが、全く気になりませんでした。むしろフランクな口調が分かりやすいなと感じたぐらい。
 ただし、もともと馴染みのあるルーシー・リーとベルント・フリーベリに関しては、ほぼ知っていることばかり。全般的に初心者向けなのだと思います。
 その分、全く知らない分野でも興味深く読み進められます。値段や贋物のことなど、ちょっと聞きにくいことまで突っ込んでいるのもいいですね。
 個人的には、紅型やアフリカ美術あたりが結構ツボにハマリました。
 ひととおり読み終えた後に思うのは、良いものを手に入れるためには、「きちんとした業者さんと話をして決める」「自分のセンスや直感を磨く」この2つが重要だということ。また、色々とコレクションするには、それなりの資力が必要ですが、1品だけを狙うのならば手の届きそうなものも案外に多いものだなと。
 なお、巻頭に戦利品のカラー写真がありますが、それ以外の写真はモノクロが少量だけですので、買おうとされる方はご注意を。
posted by Mami & Tetsu at 17:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本
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