Nov01,2006

#130 Rye Pottery Plate

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ライ・ポッタリー[Rye Pottery]製の小皿

 ロンドンのマーケットで見付けたライの小皿。1970年代ぐらいのモノです。
 ガイドブックを見るまで全然知らない存在だったのですが、カムデン・マーケットの紹介記事に載っていたライの小皿に目を奪われました。結局カムデンには行かなかったのですが、スピタルフィールズで発見しました。
 ライは、イギリスの南東部、イースト・サセックス州南海岸部に位置する小さな街。かつては港町として栄え、中世の面影を残す美しい街です。ロンドンから比較的近いので、観光地としても知られていますね。この街の特産品の一つが陶器。ライでは、ほとんどの家や店の表札が陶器製で、訪れた方の印象に残る光景の一つのようです。
 製法的にはマジョリカ焼やファイヤンスに近く、赤土を白い釉薬で覆い、色彩豊かな絵付けを施します。動物や人物のフィギュアも有名ですが、ちょっと好みではないですね。我が家の狙いはやはり小皿。
 色を多く使いますが、色調は柔らかく優しい風合い。モチーフは抽象的に描かれ、幾何学なパターンも多いです。手書きのタッチには温かみがありますね。上品な素朴さが心地よいです。
 印判の小皿を集めるような感覚で、柄違いを何枚も集めたくなりますね。何枚か買って食器として活躍できればなと思ったのですが、手に入れられたのは一枚だけだったので、写真のように皿立てに置いて飾っています。

Memo:
 ライ・ポッタリーはサセックス州にある小さなライという街とその周辺地区で作られる陶器を総称して呼ばれます。ライでは11世紀から陶器を製造していましたが、現在ライ・ポッタリーとして知られる陶器は、18世紀末のキャドボロウ[Cadborough]から始まりました。ライ・ポッタリーの伝統的デザインとして知られるホップの枝葉をポット類にあしらったホップウェア[Hopware]は、キャドボロウが作り出したスタイルです。同製陶所はいくつかの変遷を経たのち、第二次大戦後にウォリー・コール[Wally Cole]とジャック・コール[Jack Coll]の兄弟が会社名をライ・ポッタリー[Rye Pottery]に改めました。コール兄弟は伝統的なデザインから離れ、当時のスタイルに合った高品質な陶器を製造しました。また、彼らは多くの徒弟を訓練し、次第に徒弟の多くは自分自身の工房を持つようになりました。デイビッド・シャープ[David Sharp]はその代表格です。一時期は小さな街の中に8軒以上の独立した工房があり、産業の中心となりました。


posted by Mami & Tetsu at 19:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器
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