Mar24,2006

#102 Coffee Pot

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イイホシユミコさんのポット

 我が家が大ファンの磁器作家イイホシユミコさん。これまでにマグカップシュガーポット(小モノ入れ)を紹介しましたが、今回はポットです。
 昨年の11月にViVO,VAさんで催された作品展で買ったモノ。持ち手の違いで、ポットタイプと急須タイプがあり、どれも大きさやカタチが異なったモノが壁にずらりと並べられていました。既にSold Outのモノも多かったのですが、まだ売れていないモノの中で気に入ったモノが見つけられました。
 マグや小モノ入れと同じく、半光沢の白い磁器に染み出すように縁取られた釉薬のライン。ポットのカタチをしていると、よりホウロウのように見えますね。洗練された静寂に、人間味のアクセントが加えられたような、繊細なコントラストの質感。
 この質感とフタや取っ手のカタチなど、ディティールは一連のイイホシさんの作品スタイルですね。しかし、全体的なつくりのバランスが素晴らしいです。カタチは普通にポットなのに、自分の観念にはありえない位の不思議なバランス感。それにも関わらず、さも日常のような雰囲気で、まるで物語の世界に入り込んだような感覚です。
 前にもイイホシさんの造型センスは人並みでないと書きましたが、このポットを見て一層その思いが強くなりました。
 イイホシさんの作品はどれも穏やかな佇まいで、場所を選ばずに周囲の空間と調和します。端正で優しげな雰囲気という印象がはじめの頃は強かったのですが、どうも、それだけではないです。小モノ入れを見た頃から思い始めていたのですが、フォルムデザインの発想が常人ではありません。普通の人では思いつかないだろうな、仮に思いついたとしてもバランスを保つことは出来ないだろうなという、本当に不可思議なカタチ。繊細なだけではない、この魅惑的なデザインに、心惹かれてやみません。
 陶磁器作家的な発想ではなくて、どちらかというとグラフィックとかイラストのデザイナーに近いのかなと感じます。作品をつくるにあたり、まず絵を描くという話を聞いたこともありますし、きっと絵心もある方なのでしょうね。これを磁器として自らの手で具体化し、絶妙なバランスに仕上げるセンスは、本当にスゴイと思います。非凡な才能って、こういうことなのでしょうね。
 素晴らしいモノを創りだす作家さんには、ただただ尊敬するばかりです。

■関連記事
#15 Mag イイホシユミコさんのマグカップ
#43 Sugar Pot イイホシユミコさんの小モノ入れ / シュガーポット
posted by Mami & Tetsu at 21:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | テーブルウェア>陶磁器

Mar23,2006

#101 Wood Spoon

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木のサジ

 我が家には金属ではなく、木や貝殻、何かの動物の角などでできたスプーンやサジがたくさんがあります。その多くはMamiが買い集めたモノ。いろんなお店で気に入ったモノを見つけては、少しずつ買い足してきました。今回はそんな中から木製のサジをまとめて紹介。
 木には金属やプラスチックにはない温かみがありますね。やっぱり、この風合いは木でないとでません。木製のモノに対する心地よい感覚は、柔らかく、あたりがマイルドな質感であるとか、自然の素材だという理由だけでなく、日本人としての木の文化や関わりがDNAに刻まれているのかなと思ったりするぐらいです。
 このサジ達は、時間をかけて色々な店で手に入れてきたモノで、日本のモノもあれば、東南アジアのモノ、アフリカのモノなど、様々な国からやってきています。もちろん、どこかの有名デザイナーがデザインしたようなモノではなく、雑貨店などで安くで売られていたものが大半です。手作業で削りだした不均整なカタチやザラザラとしたいい加減な仕上げのモノも多くあります。でも、逆にそこに愛着を感じてしまいますね。お店でも、同じようでいて一つ一つ微妙に異なるサジ達の中から、自分のお気に入りを見つけて家に連れていく。そんないちいちの作業を楽しく感じます。
 カタチも材もバラバラ。色や木目にも個性があり、まるで統一感がないはずなのに、こうして並べると不思議と違和感がありません。金属やプラスチックでは、こうはいきませんよね。木でできているという、本当に大雑把な共通項だけなのに、この連帯感。
 少しずつですが、我が家の木のサジはまだ増えていくと思います。きっと次に来る新入りも、すぐに馴染んでいくはずです。そんな優しい雰囲気のやつらです。
posted by Mami & Tetsu at 21:48 | Comment(2) | TrackBack(0) | キッチンウェア>調理器具

Mar20,2006

~4 Scandinavian Design

家具と建築 プロダクト テキスタイルとグラフィック
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北欧デザイン by 渡部 千春

 最近は雑誌でも単行本でも北欧デザインのモノを探すのに苦労しませんね。本屋のインテリア関係のコーナーに行けば、何種類かは必ず見つけられるはずです。小ぎれいにまとめられたセンスの良い本が多くあるので、北欧デザインの雰囲気を味わうのには十分かと思います。
 でも、メーカーやデザイナーについて少し踏み込んで知りたい時には、系統立った資料的な書籍が欲しいですね。そんな時に活躍するのが、このシリーズ。とても定評がある本なので、見たことがある方や既に持っておられる方も多いかと思います。
 「家具と建築」「プロダクト」「テキスタイルとグラフィック」という3部構成で、北欧デザインのメーカーやデザイナーについて、代表作の写真と共に詳述してあります。掲載されている写真も豊富で、写真集としても見ても良いぐらいです。戦後に活躍した巨匠から最近の新鋭デザイナーまで、とても幅広い分野をカバーしており、また、北欧デザインの歴史的な流れも分かりやすく端的にまとめられていて、とても勉強になります。まさに教科書的な1冊、いやいや3冊です。
 シンプルですが、色味と質感の良い装丁デザインもいいですね。ぜひ3冊まとめ買いして並べたいところですね。
 これだけ充実した書籍が日本語で出版されているということは、本当に感謝するべきことだと思います。

 北欧へ旅行する予定のある方や北欧へ旅行した気分を味わいたい方には、同じ時期に発売された「北欧案内―旅とデザイン」もおすすめです。ただ2003年の出版なので、若干データが古くなってきているのが残念ですが…。
posted by Mami & Tetsu at 12:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑貨類>本

Mar19,2006

*38 Mado-Mado

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マドマド[Mado Mado]

 今回は、以前に紹介した紅茶専門店『マヒシャ・スラマルディニィー』の姉妹店「マドマド」の紹介です。
 この時はコーヒーはダメな友人が一緒で、紅茶屋さんに行きました。基本的にメニューはほとんどは『マヒシャ』と同じ感じです。でも店内の雰囲気は全然違います。2階にあるのですが、窓枠は古いのをそのまま白く塗って使ってあり、ライトなどフランスのアパルトメントのよう。机や椅子もアジア系のモノやヨーロッパ風のモノがいろいろと並んでいます。木をたくさん使ったフランスと日本的、アジア的な感じをうまく融合させてあります。
 友人は冷たいモノがいいということで、Tetsuおすすめのアイスオレンジティーを。ここで発見!!Tetsuはあたたかいオレンジティーにしてました。Mamiはハニーシナモン・ミルクティー。写真で見ていただいてもわかるとおり、あたたかいオレンジティーは自分でブレンドするんですよね。果汁が小さな陶器製の片口に入っています。あとはガラス容器。それがセットになってサーブされるとなんともいい雰囲気。紅茶を注ぎ、果汁を入れ、甘味を調節して出来上がり。2杯目は濃くなっていますのでさし湯を入れて、甘味も+する感じですね。かなりTetsuも満足気。
 Mamiのハニーシナモン・ミルクティーは昭和骨董らしきお皿の上にお茶碗みたいなのがのったセットで来ました。紅茶の上にはやわらかなたっぷりの生クリームとシナモン。「よくかきまぜておめしあがりください。」の言葉通り、ぐるぐるかきまぜて飲んでみました。うん、甘さもちょうどよくて、優しい味にシナモンがきいています。かなり気に入りました。『マヒシャ』で見た時は白いティーボール?だったけど、「マドマド」での雰囲気にもMamiのお茶は似合っていました。
 夜はご飯を食べる約束をしていましたから、ケーキは我慢。定番と季節モノがスタンバイしてありました。
 やはりここの紅茶は我が家の口に合います。帰りの会計場所の前で茶葉をいろいろ売っています。ハウスティーを買って帰りました。少なめの量なので、いろいろ試したりも出来ますね。¥315〜です。
 こちらも癒し系お茶屋さんで気に入ってます。場所はこちらです。
posted by Mami & Tetsu at 22:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | グルメ>カフェ

Mar18,2006

Price on Request

Price on Requestについて

 アンティークやヴィンテージ品の価格欄に、金額ではなく「On Request」や「Price on Request(略してPOR)」と表示されていることが時折あります。
 On Requestは直訳すると「リクエストに応じて」となりますよね。この表現は他でも見たことがあり、例えば何かのカウンターでパンフレットや地図などを言っていただければお渡ししますよとか、ホテルの部屋に常備していないけれども要望があればお貸ししますよ、といった時に使われていました。なので「価格は問い合わせがあれば答えますよ」という意味なのかなと思っていました。
 だけど何のために?オープン価格とも意味が違うし、寿司屋の時価みたいに価格が変動するのかな?とモヤモヤするところがありながらも、そんなものなのかと漠然と考えていました。
 ところが本来の意味は違うのだということを知ったのはつい1年ほど前のこと。以前にサイドバーで紹介してたantic & butikさんでカイ・ボイスンのカバが売られており、Price on Requestとなっていました。ちょっと手が届かない値段だろうとは思いながら、値段だけでも知りたいと思い、問い合わせをしたところ、とても丁寧な挨拶文と共に下記のような返事が返ってきました。



 ウサギとカバとダックスは、大変稀少品のために、現在、プライスの設定をさせて頂いておりません。
 また、お値段の高騰を防ぐためにも、現在"Price on Request"とさせて頂いております。
 この"Price on Request"とは、アンティークの分野で世界共通で使用されており、お客様のご希望なされるプライスと、私どものプライスが合ったときに、お知らせ、またお譲りさせて頂くシステムとなっております。




 なるほど!と目から鱗でした。今までモヤモヤとしていたものが晴れました。
 その後、このことを頭に置きながら色々なサイトを見て回っていると、やはり非常に高価な美術品や希少なヴィンテージ品、若しくは一時的に人気の商品で需給バランスが崩れているモノ等がOn Requestになっている傾向に気づきました。価格を伏せているだけで、問い合わせをすれば教えてくれるケースもあるようですが、その場合でも市場価格の固定化・高騰化を防ぐことが趣旨のようですね。
 ただ、この件については個人的にまだシックリきていない部分があります。どうも感覚的にその商慣行に馴染めていないだけなのか、知識が不足しているのか…。
 きっと取り掛かりの値段設定がないことに慣れていないのでしょうね。例えば電気屋やフリマのように値交渉をするときも最初に価格は提示されていますし、オークションでも開始価格や落札希望価格などがあります。自分の出方で価格が変わることは経験があっても、まったく手がかりとなる価格がないことに不安を感じているのかもしれません。
 しかも、閉ざされた取引なので余計に分かりにくく感じます。ある程度モノの価値を知っている者同士が相場感をもって取引することにより、価格バランスがとられているのかな…。
 希少性のあるヴィンテージが一時的な特殊要因により価格が高騰又は暴落して、これが市場価格として定着してしまうことは、将来的にこういったモノを取引するにあたり、買い手・売り手共に不利益が発生する可能性があるので、これを防いでいるのでしょうね。
 買う側からするとオークションの方が明確でフェアだと思うかもしれませんが、よく考えれば自分が出せる金額までで買えばいいことは同じです。競り合う相手がいないので、交渉しだいではもっと良い取引ができることの方が多いかもしれません。信頼できるお店とより良い関係を作れるきっかけにもなりそうですしね。
 日本国内では決まった価格をお問い合わせくださいという意味だけのことも多いようですが、場合によっては、こちらから価格を提示する取引があること、また交渉する値幅の余地があるということを知っておいた方がスムーズで有利な取引ができそうですね。

 余談ですが、ホテルの宿泊料金でリクエストベースというものがあり、これをOn Requestと表現している場合がありますが、こちらは意味がまた違うようです。大きな会議や展示会等が開催される等の理由により、その周辺のホテルが一斉に込み合い、通常より宿泊料金を高く設定することがあります。この時に事前の料金提示がないまま予約を申し込み、その確定の回答がある時に初めて料金が分かるシステムらしいです。
posted by Mami & Tetsu at 21:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ウェブログ>つれづれ
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