Jul02,2005

#55 琉球ガラス(その5)

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琉球ガラスのモールグラス

 夏がくると沖縄への想いがつのります。限りなく青い海と空。灼熱の日差しを避け、木陰でオリオンビールをグイッと。そんな最近の気分にあわせて、今回は琉球ガラスのグラスを紹介します。
 #32で紹介したボールと同じくブラウンの着色。同じデザインで何種類かの色目があるのですが、どうも我が家はこれぐらいの琥珀色に近いブラウンに目がありません。レトロでシックな印象がビンテージ好きの心を刺激するのでしょうか、選ぶときに二人の意見は大概一致します。
 グルッとひねるようにして波打ったフォルムには作り手のセンスの良さがにじみでています。ガラスにひねりを加えるデザインは良く見かけますが、モノにより出来が全然違いますね。ひねり具合とグラスの厚み・質感・ボリューム感とのバランスをとりながら、思い切り良く、そしてやり過ぎずに。似たようなデザインでも雲泥の差がでます。
 このグラスのバランス感は抜群ですね。全面に深くしっかりとつけられたモールをS字にひねっています。曖昧さのない装飾の造り込みは、日本的な揺らぎの造形美というよりは、伝統的なモチーフを取り込んだフランスのプロダクトデザインのような趣があります。ガラスのうねりが絡み合うように光を反射し、グラス全体が縁のブラウンを取り込みながら輝きます。
 買ったお店はいつもどおり恩納村のグラチッタ[glacitta']さん。このグラスは2年前に初めて行った時に買ったモノ。2脚買ったのですが、飾り棚に置いていたら、地震で上の段からモノが落ちてきて1脚割れてしまいました。再び訪れたときに同じモノを買いなおしたのですが、微妙に色合いが違うのですよね。手作りなので一つ一つ発色が違い、記憶を頼りに似たようなモノを選んだのですが、人の記憶なんて曖昧なものです。まあ許せる範囲の差なのですが、残った1脚を持参して選ぶべきだったかなと反省。
 最近、雑誌やネットでグラチッタさんを時折見かけます。きっとお客さん増えているのでしょうね。益々のご活躍を祈りながら、恩納の海沿いにポツンとある、ゆっくりとした店の雰囲気は残って欲しいなと勝手ながら思っています。


posted by Mami & Tetsu at 17:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | テーブルウェア>グラス
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